From:DENNY喜多川
四大文明の一つ、五千年の歴史を持つエジプト文明。
不毛な砂漠の中、ナイル川のもたらした肥沃な土壌を基盤に発展したこの文明は、豊かな恵みに感謝する、多神教を信奉していた。
そんなエジプト文明では、一体どんなセックスライフが送られていたのだろうか?
今回は、どこか神秘的な古代エジプト王家の性事情について紹介しよう。
王の務めであった“川オナニー”
王家の信奉していた神は(王朝にもよるが)、主に太陽神であるラー=アトゥム。
これは太陽神であるラーと、創造神であるアトゥムが習合した存在である。
ラー=アトゥムは、豊かな実りをもたらす神。
その神権により支配するファラオ(王)もまた、豊かな実りをもたらす存在であることが求められた。
具体的には、年に一度ナイル川に向かってオナニーすることが求められたのである。
ちなみに、ファラオが女性であった場合(たとえばクレオパトラは女性のファラオである)、どうしていたのかまではわかっていない。
オナニーで世界が生まれた
古代エジプトでは、万物は性行為によって誕生すると考えられていた。
しかし、最初に誕生した創造神であるアトゥムには、セックスの相手がいない。
そこでアトゥムは、オナニーをしたのである。
しかも、
「オーガズムを得るために自分のペニスを握った」
と、エジプト神話にはある。
すると、大気の神であるシュウと、湿気の女神であるテフヌトが誕生した。
だから、アトゥムの神権によって支配するファラオが川に向かってオナニーする儀式が生まれたのである。
ファラオはつらいよ
それにしてもファラオの心中、察するに余りある。
神聖な儀式であるから、祭場にはさぞや多くの民草が詰めかけたであろう。
あるいは民草の出入りは禁じられていたかもしれないが、これは王の資格に関わる一大事。
神官たちは王が無事に射精できるかどうか、息を飲んで見守っていたに違いない。
……いやもう、そんな状況で勃つかどうか、正直筆者も自信がない。
しかも、射精できなければ、王位を剥奪されかねないのだ。
そのプレッシャーの中、ペニスを隆々と勃起させ、射精しなくてはならないのである。
多分、オカズを持ち込むことも許されなかったであろう。
近親婚で生まれた豊かな世界
さて、オナニーによって二人の神を創造したアトゥムだが、実り多き世界のためには、この二人も当然セックスをしなくてはならない。
しかし、二人は兄妹だ。
さあ、どうする?
……答えは、“別にどうもしない”だ。
二人は粛々と(あるいは喜んで)セックスをした。すると、大地が生まれたのである。
実は、近親相姦タブーは、人類の文明に普遍のものではない。
現在、近親相姦が世界的にタブーとなっているのは、おせっかいなキリスト教の宣教師どもが、丹念に潰して回った結果である。
とはいえ、実際に近親婚を繰り返したハプスブルク王朝では、多くの遺伝病などの弊害が見られたので、禁止されるのも無理はないかもしれない。
このような神話をバックに持つエジプト王家では、近親婚は忌まれるどころか、推奨された。
たとえば、クレオパトラの最初の夫は、自分の弟だ。
王の尊い血を薄めてはならぬ、というわけである。
しかし、近親婚は王族の特権だったわけではなく、民間でも多くのキョウダイ婚が見られた。
容認されていたのはキョウダイ婚に留まらず、ラムセス二世は自分の娘たち(複数)と結婚している。
感化される異民族
面白いのは異民族(マケドニア)であったプトレマイオス王朝が、ファラオになると近親婚を繰り返したことである。
エジプトの血を入れないために近親婚を繰り返したという説もあるが、DNA鑑定ではエジプトの血統も確認されており、マケドニアに近親婚の伝統がなかったとすれば、
「せっかく近親婚OKの国の王様になったのだから、どんどん近親婚しよう!」
と思ったのかもしれない。
古代エジプト王家のセックスライフ、ご堪能いただけただろうか。
今後も世界史を彩った性文化についてお届けしていく予定なので、ご期待を乞う。
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