From:藤村綾
エロライターの藤村綾です。
映画『娼年』が公開されました!
松坂桃李くん演じる大学生が娼婦になるお話です。
実際に女は男を買うのでしょうか?
わたしも同じような経験をして、ある出張ホストと出会ったことがあります。
そのときのことについてお話してみようと思います。
自分のことで恐縮ですが読んでくださると幸いです。
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初めて男を買った夜
私が初めて男を買う経験をしたのは28歳のとき。
子どもがちょうど2人とも小学生になりやっと昼間時間ができたからだ。
箱ヘルで働いてはいたが、さすがにその頃になると、風俗歴も10年目くらいになっていたので男の性器を見るのも食傷気味になっていたし、
旦那とも不仲だったので寂しさを紛らわすための手段は、甘い物を食すとゆう瑣末なことだけだった。
酒も飲めない、タバコも吸わない。
女友達もいないので喋って愚痴をいい合うこともない。
風俗嬢は仕事なので相手も選べず、サービスをしなくてはならない。
とっても疲弊していた。
そんなとき、たまたま【癒し】のキーワードに【出張ホスト】とゆう単語が飛び込んできた。
私はすかさずにクリックをした。
買い物でもお茶でもなんでもします!
その実、ホストクラブにも行ったことはなかった。
お酒が飲めないし、ホスト=お金をむしとられる。
とゆう固定観念があって無縁の世界だった。
けれど、出張ホストはそれこそ店舗に出向かなくてもいいし、出張をしてきてくれる。
話を聞いてくれるし、きっと優しく抱きしめてくれるはず。
私はそこの代表の男性を選んで電話をした。
なぜなら代表のホストがイケメンだったからだ。
写真だし修正をしてあるに決まっている。
その世界の中にいる私だ。
けれども、他のキャストには写真はなく名前と年齢スリーサイズだけで心もとない情報よりも写真を信じることにした。
電話をする声が震える。
「あ、あのぅ。初めてですが、えっと、」
代表のホストは「リュウ」と名乗った。
僕は今現場には出ていないのですが。とゆうことだったが、私の打診を無下にできず、彼は私のアパートに来てくれた。
「リュウ」という「男」をその日初めて買うことにした。
迷いはなかった。
事実、写真よりもいい男だったし、年齢も私と同い年だった。
離婚歴があるといった。
子どももいると。
けれど、出張ホストの道を選んだ以上、彼女はつくらない、いや、つくれないといった。
サービスは至って普通で普通のカップルのするようなことをした。
けれど、とっても愛撫は丁寧だったし、優しかった。
それはお金を払っているわけであって、故意でしていることではないと悟った。
仕事でなければ、女を喜ばすなんてことはしない。
とゆう雰囲気を持ちあわせていたのだから。
「リュウ」は、とにかく口がうまかったし、聞上手だった。
私はその日から出張ホストの「リュウ」を買うためにのめり込んでゆく。
会いたくて、でも、お金がかかる。でも会いたい
一度会うとまたすぐにでも会いたくなっていた。
なので、お金を得ては出張ホストの「リュウ」を呼んだ。
会えば満足をしたし、私の理想のセックスをした。
若い棹は私の理性を崩壊させ、秩序などもなくなり私は淫らな声を散々あげた。
「好きになったの、ねぇ」その言葉を何度も口にした。
「リュウ」はその度言葉を詰まらせた。
お金を払っているから会ってくれるとゆうことをすっかりと忘れてしまった私。
そのうち、私は「リュウ」を出張ホストだと忘れ結婚したいなんて思ったりした。
明らかにストーカーの手前だった。
「リュウ」の書く店のブログや個人のブログを呼んで一喜一憂をする。
見なきゃいいのに見てしまう。
家のことも手につかなくなって私はほとんど重症だった。
お金も続かなくなってきて「リュウ」を買うことができなくなり私は途方にくれた。
「リュウ」はそれをわかってか、私からの電話もメールも全て拒否をするようになった。
金の切れ目が縁の切れ目。
昔からのうたい文句だ。
お金だけで繋がっていた男。
けれど、きっと本当に愛した男でもある。
「リュウ」の背中には般若の刺青が彫ってあった。
その背中を今もときどき思い出す。
お金で繋がっていたけれど、少しでも「リュウ」は私に心を開いたのだろうか。
未だにそれは疑問だ。
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【上級者向け】ついに出た!ただのバイブじゃ満足できないあなたへ
心が満たされればそれだけでいい。買っても買わなくても
男が女を買うように、女が男を買ってもいい世の中になりつつある。
偏見などもない。
事実出張ホストがなくならないのは、需要があるからであって、それだけ男を、利害のない男を求めているのだから。
『娼年』の中に出てくる女性たちはとても個性的な女性ばかりだ。
映画の世界なのでやや誇張を含め描かれているが、現実世界では本当に普通の女性が男を買ったりする。
むしろ、普通すぎる女性のほうが多いのかもしれない。
買うのはその男性の身体ではない。
時間なのだ。
買った時間の中なら喋るだけでもいいし、買い物に一緒に行くのもいいだろう。
時間を買う。
そう、身体を買うのではない。
さみしい夜。眠れない夜。
そんなとき、気軽にメールやLINEのできる出張ホストにまた出会いたいと思っている。
満たされたいのは身体ではない。
心が満たされたいのだから。
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