妊娠をした際、それまでと同じ生活をして大丈夫か不安になる女性は少なくありません。
その中でも不安要素が高いのが、薬の服用です。
今までかぜ薬や頭痛薬などを飲んでいた場合、
妊娠中でも同じように薬を飲んで大丈夫なのかと不安になりがちです。
結論から言うと、
妊娠中に薬を飲んでも危険性は低いです。
確実に危険はないというわけではありませんが、薬の影響で奇形児が生まれてしまう割合はおよそ1%です。
大部分の薬は飲んでも大丈夫ですし、仮に影響の強い薬だとしたら、
予め妊娠中の服用は控えるようにと医師から説明があります。
しかし、割合が少なくても危険性があることで不安を抱いている女性もいるかと思います。
そこで、妊娠の時期に分けて詳しく説明していきます。
・妊娠~3週目
この期間中は、薬の影響の心配はありません。
というのも、受精後間もないので赤ちゃんの体がまだつくられていないからです。
しかしこの時期は、ビタミンAの過剰摂取は控えましょう。
それにより、後に体が形成されていく際に影響が残る可能性があります。
・4週目~15週目
妊娠期間中のなかで、奇形となる影響を受けやすい期間です。
この時期は赤ちゃんの大事な臓器や体型が形成されていきます。
なかでも7週目までは特に注意してください。
割合は低いですが、薬の影響が出てしまう可能性が高まります。
影響が出る可能性のある薬は市販されていませんが、それでも医師に相談するようにしましょう。
・16週目~27週目
妊娠中期となり、比較的安全な時期となっています。
赤ちゃんの基本的な体が形成されているので、薬による奇形の心配はありません。
しかし、影響があるとすれば、赤ちゃんの成長過程に現れてしまいます。
可能性は限りなく低いですが、用心するに越したことはありません。
・28週目~39週目
この時期は、赤ちゃんに直接作用する時期となっています。
薬の中でも、鎮痛剤は控えたほうが良いです。
可能性は低いですが、血管を収縮させる作用があるため、新生児肺高血圧症の原因になる場合があります。
全体を通して、薬の影響は非常に少ないです。
しかし、万全な状態で出産するために、不要な薬を飲むことは控えましょう。
また、妊娠中に薬を飲む場合は、一度医師と相談してみましょう。