こんにちは、トイアンナです。結婚できない女性の話ばかりだと読んでいる方も憂鬱になってくると思うので、今日は素敵な「結婚しない」女性の話をいたします。
結婚はできるのが普通と言われた25歳
「35歳までは、ずっと悩んでいた」と語るのは、外資系IT企業で働くAさん。彼女の部署はハードワークで知られており、30代まで残る女性はまれでした。体育会出身の体力と愛嬌でトントン拍子に出世しましたが、親の一言が刺さったといいます。
「25を超えたくらいからですかね。親が働きすぎの私を咎めるようになったんですよ。それまでは女も手に職をつける時代だって言ってたのに。まるで結婚がキャリアの一部かのように、できるのが普通で、できないお前はおかしい、ってトーンになったんです」
けれど当初から結婚に興味がなかったAさん。親戚の意見をのらりくらりと交わし、30代となります。
30代になってから、急に怖くなった
Aさんは「30代になってから、急に怖くなった」と語ります。それまで若いからと回っていた仕事が増えなくなった。慣れないマネージャー業務で押しつぶされそうになっても、頼れる男性は全員既婚。結婚だけでなく、恋愛の可能性すらなくなっていく。
その反動で、Aさんは趣味に走ったといいます。
「もともとヨガやってたんで、資格を受験してみたり、外国へ修行に行ったりもしたんです。でも本当に私、そこまでヨガ好きじゃないんですよ(笑) ただ結婚しない理由を説明する理由が欲しかったんです。
こんなマジでヨガやってる女を許してくれる男性なんていないですよ~、って言うことで何で結婚できないの?っていう視線から逃れたかった。そうすれば誰も突っ込んでこないから」
世間と戦う自分に気づけば、もっと楽になれる
けれど好きでもないヨガに走ったAさんは、むなしさを抱いていました。自分が思うままに生きていないことをヨガ旅行で現地男性にワンナイトで振られ、自覚。そこからAさんは「仕事人間の自分を大事にしよう」と決心がついたそう。
「理由もなく未婚でいるって、とっても怖いこと。世間の攻撃をノーガードで受けなきゃいけない。でも『理由は特にないんですけど、未婚なんですよ~』と笑って言えるようになって、強くなったなって思います」
「なぜまだ結婚してないの?」「婚活は?」と襲い掛かる魔の手に、理由を無理してでも説明したくなる私たち。そんな中で「理由なき未婚」を強く生きるAさんの姿は、非婚時代の格好いいロールモデルとなるでしょう。
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