こんにちは。白玉あずきです。結婚を視野に入れた人生を考えているけれど、さて、どうしたものだかと、もやもやしている働くアラサーのみなさんに、「本当にこの人と結婚していいのか」をジャッジするヒントにしてほしい「その男と結婚しちゃダメ!」図鑑。第23回は「セルブラ男」です。
ブルセラ男ではありませんよ。セ・ル・ブ・ラ。そう、「セルフブランディング」男です。
気を付けて!セルブラ男はSNSリア充アピール男ではない
セルフブランディングとは「自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること」(byウェキペディア)。そのために、自身を客観的にとらえ、共感と信頼を得るための施策(ブランディング)をする。「売れるモノ」になるよう、価値を高めるのです。
しかし、セルブラ男は、「自身のメディア化を目的に自分演出をしている男」ではありません。
ですから、もし、あなたが、セルブラ男と聞いて、インスタグラムにエクシブのスイートルームの写真(ベッドの上にはLVのハードトランク)や高級ホテルのナイトプールで撮影したモヒートを投稿したり、facebookに週末クルーザーメンテナンス日記を投稿したりしている人を想像したとしたら、それは早とちりです。「SNSでリア充アピールしている男でしょー? 違うのー?」と思ったあなた、違います。
だって、そんな男と結婚したいですか?
このコラムは「この彼と結婚しようかなーいいのかなーどうしようかなー、と悩んでいる女性のためもの。ソッコーで無理でしょ!なタイプは議論の俎上に載せないのですのよ。
セルブラ男はSNSリア充アピール男とは真逆です。セルブラ男はSNSを使ってのダッサイ自己主張なんでしないのです。多くの女性が「あ、なんかこの男、キモ。。」と感じてしまうようなことは、決してしないのがセルブラ男の特徴です。
セルブラ男は、むしろステキなのです。
感性がニュートラルで親切で人あたりがソフト。ミニケーション能力が高く、営業職などで活躍している人が多いので、遭遇率は高めです。そして、女性からの評判は概ね「絵に描いたようないい人」です。
しかし、このステキさは、周囲の人々の共感と信頼を得るために、セルブラ男が本来の自分を封じ込めて「まっとうな人」を演じているからにすぎません。
そしてこれは、彼にとって非常なストレスを与えます。
セルブラ男は他人と接触できる時間に制限がある
セルブラ男の「中の人」の正体はさまざまです。
自分の家のドアを瞬間、すべての衣服を脱ぎ棄て全裸でなければリラックスできない裸族のセルブラや、トイレの便座を用を足すことに快感を得るセルブラ、散らかっている部屋じゃないと落ち着かないセルブラや子どもの悲鳴のよな泣き声を聞くと腹の底から怒りが沸きあがってくるセルブラもいます。
セルブラ男にとって、それらは決して人に見せたくない「自分」です。
好きな相手にこそ「中の人」を見せたがらない「セルブラ男」
しかし、本来の自分は、そっち。他人と会う時は常に「まっとう」を演じているので、疲れてしまうのです。疲れてしまうけれど、疲れている状態を人に見せるのもイヤ。
そうすると、どうなるか。
他人と接触できる時間が制限されます。
大好きな彼女と旅行ができても1泊2日まで。24時間以上他人といると、隠しておきたい「中の人」が出てきそうで辛くなってしまうのです。
無理しなくてもいいのに、ありのままのあなたを愛しますよと、どんなにこちらが提案しても、本人がそれを許しません。セルブラ男は、好きな相手にほど「自分の理想の自分」しかみせたくないのです。それがセルブラクオリティ。
急に声が聞きたくなったりして、こちらからいきなり電話をしても、絶対に出ない。そして、LINEで「どうした?」と送ってくる男性は、セルブラ男の可能性アリです。
ブルセラ男は、相手にあわせたブランディングを行っています。恋人には、恋人仕様のブランディング。でもそれは、「中の人」とも、仕事のときのブランディングとも違うので、いきなりの対応ができないのです。だから電話に出ない。一方、LINEであれば、声のコミュニケーションよりも装うことができるので、「なに?」と返してくる。
彼女にとっては、いつまでも距離が縮まらないことが辛いし、彼は彼で、人と長くいることが辛い。ひとりが落ち着く。
セルブラ男の多くは「自分は結婚できない人間なのかもしれない」という自覚があります。「中の人」を開放する時間がなくなってしまうからです。
結婚すれば、当然、ひとり暮らしならではの気楽さはなくなります。でも、セルブラ男は、他人と一緒に暮らすことのハードルが、一般人よりそうとう高い。
限りなくゼロに近い可能性を信じて、彼の心を時間をかけてほぐしていくのか、彼の個性と受け止めて、別居婚や週末婚を提案するか。
セルブラ男と結婚するにはこの2択しかありませんが、さて、どうします?
written by 白玉あずき