「好きか嫌いかで聞かれたらもちろん好きな方だよ?だけど結婚する人かどうか聞かれたらそれは・・・う〜ん・・・」
よくある女子会のトピック。他人の話として聞いてる分には、「別れるか、続けるか、お前にある選択はそれだけなんだよ」と思ってしまいますが、いざ自分がその状況に置かれると誰かに話さずにはいられないほどモヤモヤしてしまいます。
そんな閉塞感しかない身の上話に、状況を分かっているんだか分かっていないんだかよく分からないA子はしたり顔で、
「え〜でもさ〜、そんな程度にしか好きじゃないんだったら別れた方が良くない?ほら、あの時付き合ってた〇〇君の時とかもっとさー、盛り上がってたじゃん?そういう人きっと見つかると思うんだけどな〜」
と根拠不明な超理論を展開してきます。そんな超理論に対して「お前がそんな男紹介してくれんのか?え?」と思わず聞き返したくなる気持ちをぐっと抑えて、「そうだよねえ」なんてその場しのぎの相づちを打って、イカの一夜干しをつまみに、ビールをグビッと飲んで自分自身を納得させようと頑張ってみたり。自分でもこんなとりとめもない話をしても仕方がない、ということ頭で気づいてはいるけど、誰かに話したいから女子会で酒のつまみにしちゃうんですよね。
でも「そんなの、別れるか続けるかどっちかをてめえで決めるしかねーんだよ!」とぐうの音も出ない意見で決して突き放してこないA子って優しいな、と友情を再確認してみたものの、ほろ酔いで家に帰ってもモヤモヤ晴れず、結局女子会前の状態に戻る・・・なんてこと繰り返していないですか?
そんな“彼氏は私のことが好きみたいだけど、私は彼氏ことそれほどでもないかも・・・”と思ってしまう状況って側から見ると「愛されて幸せじゃん!」と思われがちですが、こうも彼にピンときてない状況だとなんだか彼にも悪いし、そもそも自分の気持ちに嘘をついているみたいで嫌だ、と思って辛いもの。
そんな状況の時に、私たちのモヤモヤを晴らすために考えるべきこととは、なんなのでしょうか?
① あくまで“好きじゃない”だけであって、“不快”じゃないですか?
“彼氏のことが好きかどうかわらかない”状況というのは、イコール彼に対するテンションが低い状況。あくまで彼のことが“好きがどうか分からない”だけで、彼のことが不快ではないですか?
例えば、一緒にいる時間がもはや苦痛だったり、彼に触られるのが嫌だとか、キスとかありえないとか、なるべくだったら会う時間を減らしたいetc…。このような感情はもはや“好きかどうか分からない”ではなく、“嫌悪”です。
「最初は確かに恋愛感情もあったし、彼に特段嫌なことをされたわけでもないし嫌いになるなんて・・・」と信じられないかもしれません。でも人を好きになるメカニズムと同じように人に嫌悪感を抱くメカニズムというのも曖昧です。嫌なことをされたわけでなくとも、“なんとなくこの人と合わないな・・・”という違和感が積み重なると嫌悪に変わったりすることもあります。彼は何も悪くないというのは分かっているけど彼と一緒にいるのが苦痛だ、と思ってしまうのなら、お別れを考えたほうがいいのかもしれません。
② 倦怠期ではないですか?
長く付き合っていると、どうしても最初の頃のドキドキ感は持続させるのは難しいもの。最初の頃に情熱的に恋愛模様が盛り上がれば盛り上がるほど、少し経って熱が冷めてきた頃「あれ?私たちの関係ってこんなもんだっけ??」とその差に驚き戸惑ってしまうもの。
ただこの状況は、付き合い当初の熱が落ち着いただけで、彼への愛情が無くなってしまったわけではないのです。「最初のドキドキと違う」ということと「彼のことが好きじゃなくなった」は、必ずしもイコールで結ばれるものではないのです。
そういえば最初のころに必要以上にドキドキしていなかったですか?
そこまでドキドキしない今、その過剰な愛情が整理された状況なのかもしれません。冷静になってみるとそのギャップに驚いてしまっているだけで、彼への思いってそんなに変わりがなかったりしませんか?
③ 困ったことが起きた時あなたにとっての彼って?
あなたが何か困った時に「話を聞いてほしい」と想像するのは彼ですか?
みんな普通に生きていますが、結構毎日生きるのって大変なことです。普通にトラブルや困ったこともなく生きていければいいですが、そんな思いは届かず大なり小なりなんらかの困りごとに日々頭を悩ませられ続ける私たち。
そんな困ったことに直面した時、あなたは誰にヘルプを出しますか?そういう局面で、一番に彼の顔が思い浮かんだりしますか?「彼なら聞いてくれる」「彼を頼りたい」という気持ちは、信頼の何よりもの証拠。恋のドキドキ感はなくとも、安心できるような関係を築けているというのは恋人として素晴らしいことです。
“好きかどうかわからない”彼への気持ちは恋心ではなく、愛情なのかもしれません。単なる情だとしたら、そんな風に困った時に頼ろうとなんて思いません。そういう状況なんだとしたら、たとえ彼のことが好きかどうかわからない、と思っていても彼とお付き合いを終了するというのは、早すぎる決断なのかもしれません。
彼のことが好きかどうかわからない、という状況は結構つらいもの。平愛梨と長友のような情熱的なアモーレな関係が、いわゆるカップルとして絶対にそうであるべき姿というわけではないのです。
もちろん彼に不快感を抱いてしまうレベルなのだとしたらお別れしたほうがいい、と言わざるおえないです。
でも信頼などは目には見えにくいから気づきにくいですが、お互いを信じあえるという深〜い愛情を積み重ねていくような関係を続けていくというのもカップルとしての正解なのかもしれません。カップルの数だけ、関係性というのはあるもの。自分があのカップルと違うから、とか、「前の彼氏と比べると明らかに盛り上がりが欠ける・・・」なんてことで不安になりすぎず、「私たちは私たち」と割り切って二人の関係を進めていけるといいですね。