社会人たちが、雨が降ろうと雪が降ろうと毎日毎日向かう場所、それが職場。そんな毎日通い、妙齢の男女がいる職場なんかではオフィスラブ的なハプニングが起こったりもします。未だに社内恋愛に対して前向きじゃないという会社もあったり、逆に真剣交際ならば社内恋愛大歓迎!という会社などなど、会社によって社内恋愛をした場合の風当たりなどは違うもの。
しかしお勤めしている会社が社内恋愛に対してどういうスタンスであろうと、恋に落ちるのは止められないし、仕方のないこと。でも実際社内恋愛や結婚ってどうなんでしょうか?ある意味、よくあるといえばよくありますが、状況的には特殊な社内恋愛。いいことや悪いことってどんなことがあるんでしょうか?調査をしてみました。
仕事への理解を得やすいし、得られやすい
- 「部署は違えど、私の部署と旦那の部署は結構関わりがあるから、業務内容や働き方などについては理解出来る。なので、“仕事が忙しいって本当かな”とかモヤモヤすることがないのはいいと思います。逆に彼も私の仕事について理解してくれているので、協力し合いながら夫婦生活も送っていけています」(32歳 通信会社 新木場在住)
- 「まあ仕事についての話が説明いらずなのは楽だし、お互いにとっていいかな。あとは、仕事関係で悩んだりすると相談しやすいのも嬉しい。人間関係とかの悩みは知らない人に話すのがすごく難しかったりするけど、“〇〇さんが“とかの言葉で通じるのが楽だし、意外にすっきりする」(28歳 おもちゃメーカー 南千住在住)
“仕事と私どっちが大事なの!”ってよく喧嘩で言いますが、そうした行き違いは同じ会社で働いているとなさそう。働き方って会社によって大きく違うため、「え?営業なんでしょ?うちの会社の営業ってそんな忙しくないよ?」とか思っちゃったりして、お互いの仕事について分かり合うのって結構大変です。また会社の愚痴などを聞く時も、誰かわらない人の話を聞かされる方も辛いですし、話す方も誰かわからない人の話をして、ごめん・・・みたいな気持ちになってしまったりします。そうしたストレスとがないのは社内恋愛のいいところなのかもしれません。
職場でも一緒に居られる
- 「さすがに会社の入り口までは一緒に行くとかはないですが、一緒に出社したり、帰りの時間を合わせて一緒に帰ったりできるのはいいかな。あとはランチを一緒に食べたりとか。みんな付き合ってるの知ってたらこういうのいいですよね笑。相手のスケジュールもサイボウズっていうグループウェアみればわかるし、楽かな笑」(28歳 エンタメ系IT企業 日野在住)
- 「まあ相手の顔が毎日見れて安心するという側面もある一方、喧嘩した後も顔を会社で合わせなければならないというのが嫌。仕事上で絡んだりもするから、喧嘩した後、話すのが嫌だーとかついついイライラしちゃって仕事に支障をきたしたりとか。後はスラックとか使って喧嘩の続きをしたりとかもする。公私混同になっちゃうんですよね」(27歳 テレビ局 千駄ヶ谷在住)
こちらの意見は一長一短という感じ。関係がいい時は、一緒に居られる時間が長い方がいいですが、喧嘩などをした時に職場で改めて顔を合わせるとイライラが復活したりしそう。またコミュニケーションの取り方も会社のツールが使えるため仕事のスケジュールまで把握できるというのはうれしいですが、一方で監視されてるような感じもして、嫌だなあという気持ちになることもあったり。職場恋愛は距離が近いからこそ、距離の取り方を上手にしていかなればなりません。
とりあえず噂話のネタにされる。
- 「新入社員などが入ってきた時に、他の先輩から“あの人は〇〇さんと付き合ってるんだよ!”とか事前に吹き込まれていたり、飲み会で話のタネにされていることを人づてに聞くのは少し微妙な気持ちになる」(28歳 IT企業 高円寺在住)
- 「彼女の変な噂などをわざわざ知らせてくる人がいる。そして大体が噂に尾ひれがついているだけで、全然たいしたことなかったりするから面倒臭い。今はもう何を聞いても“はいはい”くらいにしか思わないけど、最初の方はその度に喧嘩になっていた。たとえ彼女についてのことを何か聞いたとしても、みんないちいち俺に報告してこなくていいから、と思っちゃいます」(29歳 電機メーカー 川口在住)
男性、女性に限らず社内の噂話ってみんな大好きですよね。特に盛り上がるのが「誰と誰がいい感じ」などの恋愛ネタ。あまりに各所で盛り上がりすぎて、噂が噂を呼び、全然真実とは違う形で噂として広まってる・・・何てこともあったり。また怪しげな噂を聞いたとき、何を思ったか本人まで丁寧にご報告をしてくれる人まで現れます。噂の張本人としては、余計なことすんじゃねえ!という感じですよね。二人の関係にこうして第三者が干渉して来やすい、というのは社内恋愛のある意味デメリットかもしれません。
別れた後が気まずい
- 「28歳会社の人と付き合っていた彼と別れた。2年ほど付き合っていて、付き合っている時は良かったんですけど、別れたあとが想像を絶するほど辛かった笑。彼の心変わりで振られたんですけど、同じオフィスで働いているといやでも彼のことが目に入るから忘れようにも忘れられず・・・。今はさすがに大丈夫ですが当時はちょうど仕事もうまくいってなくて会社を辞めようかと本気で思いました笑」(30歳 出版社 神楽坂在住)
- 「別に社内恋愛については特に咎められる文化はないのですが、綺麗な別れ方ができず。具体的に言うと、俺の浮気だったんですけど・・・。浮気相手は派遣の女の子と・・・。こっぴどく振られ、元彼女は同じ部署の子だったんですけど、別れてから程なくして部署異動を命じられ、俺は移動しました。別れ方も別れ方だったので会社の女性陣からはしばらく冷たい反応をされていました・・・。円満に別れればまた話は違ったんでしょうけどね」(31歳 商社 芝浦在住)
付き合っている時はいいですが、別れてからが辛い社内恋愛。会社がバラバラの場合は別れた後は忘れるために「連絡しない・会わない」という方法が取れますが、毎日行かなければならない会社に未練タラタラな元彼がいるって考えただけでげんなりします。円満に別れられればいいですが、なかなかそういうわけにもいかないですしね。また自分に非があって別れた場合、別れた後の周りの視線や対応などを考えると怖すぎます。迂闊に社内恋愛はしてはダメだな、と改めて思わされます。社内恋愛をするなら、“本気“で挑みましょう。
社内恋愛エピソードをたくさん聞いてきました。一長一短、という感じですが、お互いが誠実な関係を育んでいれば、面倒なことは起こらないでしょうし、意外と快適なのかも。結婚した後もお互いの仕事などが理解しやすい環境というのは、強い味方。オフィスラブって人の目などを気にして後ろ向きになってしまったりしますが、いい関係のカップルであれば歓迎してくれる人も多いはず。見守ってくれる人が多いから関係作りもうまく行かせよう!と前向きな気持ちになれるというのも大きなポイントかも。