結婚したい欲求はあるけど、結婚したいと思える人はいないという悩み、よく聞きます。常に結婚したいと思える相手しか現れない恋愛依存症の人からしてみるとこの悩みは「???」ですが、世の中には恋の病とは一切無縁の“恋愛不感症”という人も結構います。
女子会で自分に起こった恋愛のあれやこれやを熱く語っているといつも「うん、うん」と聞いてくれるあの子。「いつも私の話ばっかり一生懸命聞いてくれていい子だな〜」と思う一方、あの子は全然自分の恋とかはしないのかな・・・と思った経験ありませんか?
私の周りにはこういう友達結構いました。もしかしたら彼女たちは、恋愛不感症だったのかもなと思います、今考えると。恋愛に超依存している人からしてみると“なんでこんなに恋愛って楽しいのにしないんだ?”と思ってしまいますが、彼女たちの大半は“恋愛をしないんじゃなくてできない”というジレンマの中に生きています。
“結婚なんてしなくていい”と思っている人ならば別にいいですが、“結婚したいし、しなきゃ”という気持ちの人にとってこの“恋愛不感症”は厄介な病気となります。さてそんな恋愛不感症患者たちに重くのしかかる“好きじゃない人とでも付き合うべきかどうか”問題。1000本ノックみたいな気持ちでたくさん恋愛をする方がいいのか?それとも私の気持ちをドキドキさせてくれる運命の人を待つべきなのか?どちらの方が正しいのでしょうか?今回は恋愛不感症患者の女性に聞いてみました。
「どうしてそんな簡単に人を好きになれるんだろう?」と疑問を持つミカさん
- Lips Lady ステータス
- 名前 :ミカさん
- 職業 :大手化学メーカー
- 年齢 :31歳
- 学歴 :横浜市立大学
- 年収 :430万円
- 交際期間:2年
- 好きなブランド:titivate
- 似ている芸能人:柏木由紀
大手化学メーカーで働くミカさんは、THE OLというような真面目な印象を受けます。
「そこまでおしゃれに興味ないですけど、まあ普通レベルには気を使おうとは思っているから、常に無難を意識してます・・・笑。変じゃなければとりあえずいいかなって笑」。
おしゃれって凝り始めると大変ですからね・・・笑。さて、そんなミカさんは恋愛不感症だとか。
「恋愛不感症っていうんだ笑。そうですね、全然恋愛体質じゃないです。彼氏とか一度もいなかったです、学生時代。社会人になっても、告白された人が二人いてその人たちと付き合ったけど、結局盛り上がらずどちらも半年以内にはお別れしています。人を好きになるとかどきどきするとか全然わかんないんですよね・・・。周りの友達の話とか聞いてると羨ましくなる一方で、何でそんなに簡単に人を好きになれるんだろう?って疑問が常にありました」。
まさに恋愛不感症っていう感じのコメントありがとうございます。人のことをあまりに簡単に好きなってしまうというのも悩みの種ですが、やはりある意味人をなかなか好きになれないって重い悩みなのかもしれません。さてそんなミカさんは交際2年の彼がいるといいます。彼とのお付き合いはなぜそんなに続いているのでしょうか。
「自分の恋愛へのモチベーションは置いておいて、もともと結婚はしたいなって意識が強い方なんですよ。それで27歳の時まで本当に恋愛には全然興味がなくてしてこなかったんですけど、ちょっと周りに結婚する人が増えてきて笑。早いタイミングで結婚する人ってやっぱり恋愛に対して意識の高い人が多いんですよね。私みたいな恋愛に対して意識が低い女は、恋愛云々の前に結婚できなくなるぞ?と思って、婚活を始めました」。
恋愛への意識を高めようと思うが・・・
婚活を始めたミカさん。でもやはり、活動は始めたものの、意識は上がらなかったそう。
「過去にトラウマがあるわけでも、婚活市場に変な男ばかりだった訳でもなく、とにかく自分は恋愛体質じゃなくて、好きな人ができなかった笑。婚活しようと特にそれについては変わらなかった笑。なんでなんですかね、別に女が好きなわけではないし・・・」。
婚活をして自分の生活の周りで出会う人以外にもたくさんの男の人と出会っても変わらなかったというミカさん。
「でもそれを言い訳にしてたらなんの意味もないので、ひとまず一緒にいて嫌じゃない人と付き合うことにしました。でもなかなか長く続けるのが難しくて、入れ替え制でした笑。最後までヤるのが本当に難しいんですよね、好きじゃない人と・・・。だからそこでみんなお別れしちゃうんですよね笑」。
最近は貞操観念がないという人もいますが、やはりちゃんと貞操観念がある人にとっては、そこを曲げるというのが非常に難しいことのようです。セックスができないとなるとお付き合いを続けるのが現実的には難しくなります。
「今2年続いている人は、相変わらずドキドキしたりとかはないですけど、でもセックスは出来るんです。こんな私がちゃんとセックスできるってすごい珍しいことなんで、大事に付き合っています笑」。
婚活をしてみてミカさんが学んだこととは?
セックスできるか否かが交際継続の基準ってすごく本能的ですが、恋愛に消極的なミカさんにとっては非常に合理的なのかも。恋愛不感症患者はセックスに対しての嫌悪感があるという人結構います。そういう人が体を許せるということこそがレアケース。
「でもいろんな人と付き合ってみないとこの発見はなかったので、付き合ってみて良かったです。なんか、別にそんなに気負いせず付き合ってみたらいいんじゃないかなって思います。だから、私みたいな恋愛不感症患者って、多分男性に対して許せないことがあるんだと思います。私だったら“体”とか。たくさん男の人と付き合って、自分が“男性に許せないのものってなんなのか”を知って、それを許せる男性を見つけたらいいんだと思います。もちろん好きになれるかどうかは別として」。
確かにミカさんの場合は、体を許せる男性というのがなかなかいなかったのですが、それを許すことができた今の彼とは長く付き合うことができました。いわゆる恋愛のドキドキとは違うかもしれませんが、あなたが普段許せないことが許せる男性というのがある意味で彼氏にふさわしいという考え方は最もなのかもしれません。
「まあそういう事情で長続きしているわけですけど笑、とってもいい人なので結婚も考えてるってお互いで話し合ったりしています。付き合って2年になったので、今年中には結婚しようかなって感じです」。
さて恋愛不感症のミカさんのお話を伺いましたが、恋愛不感症の人って、好きとか恋とか所謂そう言った言葉に幻想を抱きすぎてしまっているのかもしれません。例えば、セックスだったり、時間(結局女同士で一緒にいる方が楽しいなど)などなど、男性と付き合う上で許さなければならないことっていっぱいあります。そうしたことを許せないことを許せる相手と大事に付き合いを続けてみるというのが、恋愛不感症の人たちにとって一つの解決策かもしれません。そして、どうしたらそれが許せるのか知るために好きじゃなくてもとりあえず付き合ってみるという姿勢が大事だと思います。婚活はトライアンドエラー!頑張りましょう!