いい彼氏とは一体どんな彼氏でしょうか?
優しいこと?自分との時間をたっぷり作ってくれること?べったりくっついてどこにいても、何をしていてもあなたのことを四六時中考えている人?あなたとの関係を守るためならばなんでもしてくれる人?
一見すると、確かにいい彼氏。だけど、一歩間違えるととっても注意したほうがいい案件なのです。ヤンデレという言葉をご存知でしょうか?ヤンデレとは、「病んでいること」+「デレる」を組み合わせた造語。相手のことが好きすぎてほぼ病んでいると言っても過言ではない愛情表現をする人。例えば異常なまでの嫉妬や束縛をする彼女や彼のこと・・・。束縛や嫉妬も過剰でなければ、「もう、そんなに私のことを好きなんてかわいんだから〜!」で済みますが、日常生活に支障をきたすレベルになると付き合っていくのも考えもの・・・。実際そんな彼と付き合うのってどんな感じなのでしょうか?ヤンデレ彼氏と付き合っていた、という経験者に話を聞いてみました。
合コンで知り合った二人。最初は良かったが彼氏のヤンデレが徐々に・・・
- Lips Ladyステータス
- 名前 :マナコさん
- 職業 :IT企業
- 年齢 :29歳
- 学歴 :明治大学
- 年収 :400万円
- 交際期間:1年(交際当時)
- 好きなブランド:CLANE
- 似ている芸能人:前田敦子
「最初は、良かったんですけどね・・・」と当時を思い出し、寂しそうな顔をして話すマナコさんは、前田敦子似の笑顔が可愛い女性。普段はIT企業で、広報をしているそう。「自由な社風が売りの会社です。仕事も結構自由にやらせてもらっていて、やりがいを感じています。でも職業柄結構いろんな人と会ったり飲みに行ったりとかするんですよね。私自身いろんな人と知り合うのが好きなので、とっても私には合っている職業だと思いますね」。
そんな社交的なマナコさん。1年ほど前にある彼と付き合っていたのですが、その彼が件のヤンデレだったそう。
「合コンで知り合いました。私、線の細くて中性的な人が好きなんです。それで昔からよく知っている女友達が“マナコのタイプにぴったりな人が来るから絶対来た方がいいよ!”って誘われた合コンでした。彼氏もいないし行ってみるか、と気楽に参加しました」。
そんな合コンで知り合った際は特に変なところはなかったそう。
「最初に会った時は正直“本当にタイプ!”と思いました笑。話していても、特に違和感はなかったですし。話がよっぽど合わないとかない限り、見た目が好きだったら、彼氏候補には入るじゃないですか。それで合コン終わりに連絡先を交換して、何度かデートして付き合うことになりました」。
馴れ初めについて聞いてみるととても自然な印象。どこにでもある話です。しかし付き合い始めも特に違和感なく、普通だったそう。
付き合い始めはいたって優しい彼氏だったが・・・
「すごい優しくていい彼氏でした。何をするにも私の予定を最優先にしてくれたり、気遣いもしてくれるし、今まで付き合ったどの彼よりも私のことを大事にしてくれてたんです」。
ん〜この話だけ聞くと彼女を愛してくれる素晴らしい彼氏、という感じで羨ましい限り。彼の様子が豹変したのは、あることがきっかけだったそう。
「仕事柄プライベートでもいろんな人と仲良くしていて。それは男女限らずでした。また交流関係を広めるために、パーティーなどに参加したりもしていたんですね。そういう場に行くのにあまりいい顔はされなかったです。私的にはまあ彼氏だしそんなもんかな?と思っていたんですけど」。
広報という仕事だと自分の会社のいいところをいろんな人に広めるということですから、色んな人と交流を持つというのは自然なこと。自分の好きな仕事ならば、彼にも仕事のことも理解して欲しいですよね。いい顔をされないくらいだったらまだよかったのですが、彼の行動はどんどんエスカレートしていったと言います。
「泊まりで旅行に行ったんですけど、私がお風呂から上がって携帯を開いたら、私がその日開いていなかった取引先の男の人とやりとりしているLINEの画面が開いてあったんです。“あれ?”と思って彼を見たら、なんだかすごく挙動不審で・・」。
これは嫌な予感ですね。そんな嫌な予感は的中してしまったよう。
だんだん彼氏の本性がわかってきて怖い・・・
「これは・・・と思って“あのさ、携帯見たでしょ?”って言ったら“ごめん・・・どんな人と連絡を取ってるか気になって・・・”と言われたんです。それから“こういうやりとりって結構多いの?”って聞かれて。女性だけで仕事ができるわけではないので、男性とも連絡を取るし、しょうがないことだよ、って言ったら、彼から“ごめん、俺以外の人と連絡を取らないでほしい”と言われたんですよ。正直仕事柄難しいですが、それで気がすむなら、と男性と二人きりになる連絡はなるべくとらないようにすると決めました」。
それで収まると思った彼の束縛ですが、どんどんエスカレートしていったと言います。
「それからしばらくして飲み会などそうした場にもいくなと言われました。仕事にも支障をきたすから正直に無理だと伝えたら、本当に“俺死ぬ”くらいのことを言われて・・・。まだ当時は好きだったので、別れたくなかったし、死なれるのも困るからどうしても行かなければならない飲み会以外は参加しなくなりました」。
仕事に支障をきたしてしまう関係になると非常に困りますよね・・・。好きだとそうしたことも受け入れてしまうのは仕方ないのかも。
「そこからはもう、“今何してるの?”とか“誰といるの?”とか“俺と仕事どっちが大事?”とかもうそんなことばっかり連絡されたり言われるようになってきて・・・。仕事が終わったら彼の待つ家に直帰するみたいな。そんな日々が続いた時に“ごめん、仕事に行かれるのが嫌だから、俺と結婚して専業主婦になってくれないと俺おかしくなる”って言われたんです・・・。私相当我慢してたんです。もともと好きな仕事だったし、それを制限されるっていうのがやっぱり無理で。私から別れるって言ったことなかったんですけど、もう“ごめん、それは無理だから別れる”って言ったんです。そしたら包丁とか持ち出されて・・・。修羅場というかなんというか、でした。あまりに怖くて、次の日彼が仕事に行く時にそっと家から抜け出しました」。
完全に病んでるとしか言えないですね。包丁まで持ち出されたら、もうお手上げです。逃げるか、そのまま関係を続けるしかありません。そんな時に、マナコさんは逃げることを選択したそう。
「彼は私の家を知っていたので、家にも帰れないと思って1週間くらい友達の家に居候させてもらいました。荷物などもあって、さすがにもういないかなと思って、家に帰ろうと思ったら彼が、待っていて」。もうホラーとしか言いようがありません。ヤンデレ彼氏怖すぎます。
「荷物はとりあえず置いたまま、引越ししました笑。昼間の彼が仕事に行っている隙を見計らって、荷物を運んで笑。それから電話番号も変えたんですが、どこから入手したのか知りませんが彼からの無言電話がかかってきたりが1年くらい続きました」。今となってはいい思い出というように話していますが、当時は怖かったでしょうね・・・。ヤンデレ彼氏には気をつけなければと思われました。
仕事や自分の自由な時間に支障をきたし、精神まで犯してくるヤンデレ彼氏。最初は、優しくて一見普通の人に見えるのが厄介です。束縛が異常だったり、すぐに「別れる」や「死ぬ」など大げさなワードを使う人は注意したほうがいいでしょう。もしヤンデレ彼に捕まってしまったら彼もあなたも傷が深くならないうちに姿を忽然と消すという方法でのお別れをしましょう