こんにちは。白玉あずきです。結婚を視野に入れた人生を考えているけれど、さて、どうしたものだかと、もやもやしている働くアラサーのみなさんに、「本当にこの人と結婚していいのか」をジャッジするヒントにしてほしい「その男と結婚しちゃダメ!」図鑑。第12回は「石橋男」です。
一緒にいてもドキドキしない石橋男
石橋男は、川に掛かる頑丈な石橋のように、安定感がある男です。
たとえその川が濁流で、万が一落ちたら大変!という状態でも、”万が一”を想定させない。向こう岸に行きたいと思ったとき、いつでも安心して選べる男です。
石橋男の対局いるのが、吊り橋男です。グラグラ揺れて危なっかしい。気を許したら川に落ちちゃいそうで、慎重に渡らないと、と緊張して気が抜けません。疲れます。
こう書くと、石橋男がよくて、吊り橋男がダメということになりますが、森羅万象は表裏一体。言い換えれば、吊り橋男はエキサイティングで、石橋男は、ドキドキできない、つまらない男です。
ドキドキできなきゃ恋愛じゃないのか
恋愛ベタのリケジョが主人公のドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)にも登場しましたが、恋愛心理を語る上でたびたび引き合いに出される「吊り橋理論」というものがあります。
聞いたことがあると思いますが、「外的な要因でドキドキすると、それを恋愛のドキドキと勘違いして、相手を好きになってしまうことがある」というアレです。
実験では、揺れる橋の上で初対面の男女を出会わせて会話をさせたあと、男性から「もう少し話がしたいと思ったらここに連絡して」と言わせたそうです。
そしたら、揺れないところで会わせた男女よりも、男性に連絡をした女性が多かった。この現象はこれは吊り橋の効果だ、というわけです。
もうひとつ、緊張感を共有した相手にシンパシーを感じたのではないか、という仮説も立てられています。
この理論はとても説得力があるとされていて、恋愛術のベースにされています。
好きになった相手との関係を恋に発展させるには、相手をドキドキさせること! 相手をドキドキさせましょう、相手とドキドキを共有しましょう、っていう話、よく聞きませんか?
確かに、たとえば誰かを好きになったとき、相手にキュンとなると、そのあと彼と話すとき、緊張して心拍数が上がります。つまり、ドキドキします。
好き=ドキドキ です。でも、好き=ほっこり、っていう図式もあると思うんです。好き=うっとり、もありますよね。好きになるたび、ドキドキするわけじゃない。
たとえば、付き合っている最中、彼のしぐさや言動に、カッコいい! ってキュンとなったり、嬉しいなぁと思ったりしたとき。やっぱり私、彼のこと好きだなぁ、としみじみ納得することはあっても、心拍数が上がってドキドキするばっかりじゃないでしょう?
でも、吊り橋理論が幅を利かせているせいで、ドキドキしないと恋愛じゃない、ドキドキしないから恋愛は終わったと思っているアラサー女子が非常に多い。
彼と一緒にいても全然ドキドキしない。だからつまらない。
付き合い始めの時にはドキドキしてたのに、最近はぜんぜんドキドキしなくなった。もう、好きじゃなくなったんだと思う。
と、「ドキドキするかしないか」というドキドキ指数だけを基準に自分の恋愛感情を計ってしまう。これは、忌々しき問題です。
この「恋愛=ドキドキ」理論を採択すると、ドキドキを復活させれば相手への恋する気持ちは復活する、ということになりますね。
でも、ドキドキすりゃいいのか、っていう話なんですよ。
二股というリスクを背負ってまで付き合わなきゃいけない相手なのか
「彼とのマンネリ関係を打開させるテク」というのは恋愛術によく出てきます。
そのひとつが、「ほかの人とデートをしてみる」というもの。
別の人と比べることで彼氏のよさに気付くこともあるとか、別の人とドキドキすれば、マンネリ関係に陥っている彼への不満のガス抜きになる、ということがメリットに挙げられるのが一般的です。
でもね、それがたとえ男友達だったとしても、別の男の人と出かけたのが彼にバレたら、安定した関係になっているならなおさら、彼、あなたに不信感もちますよ。
あなたが、「やっぱり彼が一番だったー♪」と気づいたとして、彼の方が、あなたのことを「どうでもいい人」に格下げする可能性が大です。男性って、人と比べられたり、試されたりするのが嫌いですから。
ガス抜きなんて、さらにヤバいです。なにがヤバいってその感覚が。
この手法が使えるのは、「恋愛と結婚は別。結婚は経済力と自分の生活の安定のため」と割り切り、覚悟して相手を選んだ上で対外的に幸せな結婚を維持しているマダムだけです。
マダムなら、たとえバレたとしても、「あなたとの安定した結婚生活のためよ」と言う言葉にも説得力がありますが、恋愛中に同じことをやったら、バカかと思われます。そこまでされてあなたと付き合う必要、相手にはないですからね。
そして。あなたも考えてみてください、その彼とガス抜きまでして付き合う必要があるのか。
つまらない男がおもしろくなることはない
自分が思い描く結婚生活にその人がピッタリだと思えれば、たとえ現状の関係がつまらなくても、「結婚しようかな、でも、なー」って迷ったりはしないんです。つまり、あなたは、「つまらない男はナシ」って思っている女ってことなんです。ドキドキは関係ないんです。
そして、その、「つまるかつまらないか」を「自分が楽しいと思っていることを共有して相手も楽しんでくれるか」で判断しています。ま、言ってみれば、自分中心です。
恋愛と結婚は違うよーとよく言いますが、恋愛中に「いっしょにいてもつまらない」と思った男性が、結婚したあとに「いっしょにいるとおもしろ」くなることは、ありません。
あなたが温泉や海外旅行が好きで、「ふたりでいっしょにいろんなところに行きたい!」と思っているとします。
月に1回はステキなレストランでディナーしたい、というのでも、いいです。
そして、付き合い始めのころは、いろんなところにふたりで行ったのに、ステキレストランにも行ったのに、最近は会っても近所のファミレスや居酒屋でご飯食べたりするくらいで、あとは家でまったりしているだけだからつまらない、と思っているとします。
それは、彼が”デート”としてあなたに”つきあって”お出かけに同行していただけなんですよ。彼は別に好きじゃないんですよ、そういうことが。家にいる楽さのほうが彼は好きなのに、「まー、面倒くさいけど、別にすごくイヤってわけでもないし、行ったら行ったで楽しいし、最初くらいはいっか」と思っていただけなんですよ。
たーのしー! うーれしー!(byけもフレ)じゃないんです。
それは、その人の資質だから、変わらないです。
あなたが「結婚相手とは、自分がおもしろいと思っていることを共有したい」と思っているなら、あなたがつまらない、と思った人は、あなたにとって、ずっと”つまらない男”です。
つまらない男は、生活に安定や安心、居心地のよさを提供してくれます。でも、あなたに「自分は、自分のライフスタイルはこうじゃなきゃイヤ」っていう思いがふつふつとあって、そして、「つまらない男と一緒にいてもつまらない」が第一優先なら「石橋男」はダメかもしれません。
それは、石橋男がダメなのではなく、単にあなたと合わないというだけです。でも、「合わない人」と合わせても欲しい人生がないのなら、いらない、っていう判断でいいんじゃないでしょうか。
written byポップコーン株式会社