「A子ちゃんは、彼氏と同棲中なんでしょ?安定って感じでいいよね〜」と女子会で羨ましがられていたのも今は昔。ま、同棲中の彼氏もいるしいつかは結婚できるっしょ〜と思って余裕をぶっこいていたら、「くっ、嘘だろ!?男の話なんって一切していなかったB子がご丁寧にFacebookに婚姻届を出したと報告を上げ始めた!?これであと結婚していないのは、C子だけ・・・」という事態に。
「え〜私全然勉強してないよ〜」と言っていたにもかかわらず85点を獲得したクラスメイトを横目に自分は46点のテスト用紙を握りしめていた時の屈辱感を再び味わうことになるなんて!ということになってないですか?
無計画にもほどがあるというほど成り行きで同棲を開始し早数年。もうこれだけ一緒に住んでいるんだから結婚するもの?そもそも最初から結婚を意識して同棲を始めたわけでもないし、本当にこのまま結婚してもいいものか・・・と迷ったりしていないですか?さてそんな迷いを断ち切り、結婚するのか別れるのか、改めて考えてみませんか?
ハイスペ彼との長年の同棲。ひょんな出会いから別れに発展
私の周りで起こった世にも奇妙な話をしたいと思います。それは私の友達の身に起こった話です。
彼女は4年付き合った彼氏がいました。付き合って1年経った頃から同棲を開始。最初は彼の家に転がり込む形で始まった同棲。彼女が24歳の時から同棲を始めたため、当初は結婚を意識していなかったと言います。彼女の彼は容姿端麗、商社勤務という圧倒的ハイスペックで申し分のない人でした。彼女自身も市役所で働くTHE・真面目人間でした。
26歳までは周りで結婚する人も多くなく、特に結婚への焦りもなく過ごす彼女でしたが、28歳という年齢に差し掛かった時、ふとこのままでいいのか、と疑問が湧き始め、彼に結婚について聞いてみたと言います。そうすると彼はのらりくらり「仕事が落ち着いたらね〜」と返してきました。でも彼女は特に彼に不満もなかったしとりあえず彼しかいなかったため、「もう少し待ってみるか」と待ちの姿勢を決め込みました。
そんな日々を半年ほど過ごしていた時、彼女にある出会いが訪れます。大学時代、公務員試験の勉強をしている際に知り合った男性とたまたま再会し、流れでディナーを食べることに。初めは”久しぶりに彼以外とのディナーも新鮮なのね”くらいの気持ちだったと言います。それから彼と頻繁に会うようになりました。
気遣いもできて、優しくて、話も楽しく、自分と同じ職業で悩みなども話すことができるそんな彼に彼女は惹かれていきます。それと同時に一緒に暮らす彼の嫌なところが目につき始めたと言います。彼のハイスペックさはいいところでしたが、「一緒に暮らしていて、そもそも優しくないし、気も使ってくれない、家事もしね〜ぞこいつ?」と。そんな一緒に暮らす上で大切なこと以外にも、「こいつクチャラーだわ。ていうか箸の持ち方もめちゃくちゃだし、そもそも食事の趣味もあってねえ!」と些細な、だけど付き合っていく上で意外と大事なことも気になり始めました。そんなことに気づいてしまうともう後の祭りです。彼女は結局4年付き合った彼とお別れと同時に同棲解消。公務員の彼と付き合い半年後に見事ゴールイン。たまたまの巡り合わせが彼女を幸せへと導きましたとさ、チャンチャンというお話。
彼氏しか知らないことの怖さ
この話の怖いところは、彼女が公務員の彼と出会わずいたら、そのまま同棲期間を伸ばし伸ばしし、婚期をみすみす逃していたかもしれないということ。また婚期を逃さず元の彼と結婚した場合も、そんなよく考えると合わない彼と結婚をしなければならなかったということ。彼女の場合は、たまたま目を覚ますきっかけが勝手に訪れましたが、そのきっかけが訪れないという可能性も大いにあります。
そもそも彼女が同棲中の彼への不満を見過ごしてきた最大の要因としては、彼女が同棲中の彼以外の男性を知らなかった、ということ。同棲していて、彼しか見ていないと、必然的に世の男=彼になってしまいます。ですので、彼の普通=世の中の男の普通になってしまいます。彼女に気を使わない男が普通、家事は女が全部するというのが普通、食事の趣味が合わないのが普通、食べてる最中くちゃくちゃ言わすのが普通etc…。でもよく考えてみましょう。それって本当に普通ですか?あなたが毎日せっせと家事をしているのに「ありがとう」も、「手伝おうか?」も言わない男って普通ですか?ていうかそもそも、もう結婚適齢期なのに長く同棲している彼女に「結婚は考えてない」とのたまい、同棲を続ける男、普通ですか?そんな彼と一緒にい続ける理由はなんですか?惰性で関係を続けているだけじゃないですか?
真面目にいろんな人を見てみることの大切さ
さて少し目を向けるだけで世の中にはたくさんの男がいます。あなたの人生を最高に幸せにしてくれる男は本当に彼でしょうか?答えは風の中・・・、というかあなたの中にしかありません。
そもそも判断基準がないと判断のしようがありませんよね。ではどうしたらいいのか。そのリトマス紙としていろんな男の人と会ってみるということは有効です。いろんな男の人と話してみるとことで、あなたが普段、普通だと思って見過ごしてきた彼のおかしなところに気づくこともあるでしょう。逆に“やっぱり彼が一番!”と思えるかもしれません。
そんな不誠実なことできない・・・って思うかもしれませんが、あなたの人生って誰のためのものですか?少なくとも、長く同棲を続けて結婚もしてくれないような彼のためのものではないでしょう。結婚をしない限り、恋愛に絶対的なタブーはありません。自分の幸せのためにそうした行動を起こすことは何も悪いことではありません。
まだ“乗り換えるとかそういうのはちょっと・・・”とためらってますか?いや、高校生だったらそうかもしれないですけど、もう立派な大人だと思うので、そこらへんは自分のためだと割り切るズルさも自分の幸せのためには必要なのでは?
ある意味で超荒治療ですが、結婚に迷ってしまうのは“本当に彼でいいのかしら”という不安があるから。だとしたら絶対的な根拠を見つけて、“やっぱ彼です!”って思える人と結婚した方が、彼もあなたも幸せです。そして彼もあなたも幸せになったら、彼やあなたの周りにいる人もみんな幸せです。あなた自身の幸せのため、そして周りのみんなの幸せのため、長く付き合った彼だけでなく、新しい男と出会ってみては?きっとあたなの人生を幸せにしてくれる新たな発見ができるはず・・・。