Lips読者のみなさんこんにちは!突然ですが「練馬」を10回唱えてみてください。いきますよ〜!せーの!
「練馬、練馬、ねりま、ねりまんねり、まんねり、マンネリ!!!!!」
・・・はい、そうです。今日のテーマは“マンネリ”について。(無理やり感が否めない)
「最近なんだか、彼と一緒にいてもドキドキしないな…。これって冷めた証拠?」
「彼と過ごすことが当たり前になりすぎて、なんか男性として見れなくなってきたかも…。」
これは長期カップル、しかも同棲しているカップルからよく聞こえてくる話です。彼とずっと一緒に過ごしてきたために、相手のことをドキドキする異性として見れなくなくなってしまったり、でもその一方、そういう関係の人こそ大切にしたほうが良いのか…のように悩みが行ったり来たりするばかり。彼に対する気持ちが「冷めた」のか、それとも良い意味で彼といることに「慣れた」のかの見極めは非常に難しいもの。その見極めは、商標登録されてしまったPPAPを勝手に使っていいのか、ダメなのか、という命題と同じくらい難しいはず。テレビ局のADもAPも大変ですね。そのふたつを「ん〜!」と合わせてADAPとして新しいネタにしたら良いんじゃないでしょうか。
今回は、彼に対して「冷めた」のか「慣れた」のかを見極める一つのヒントになりそうな、お話を集めてきました。なるほどね〜と膝を打ちたくなる「冷め・慣れ見極め術」を早速見ていきましょう!
Contents
少しのことでも苛立つように…
- lips Ladyステータス
- 名前 :レナ
- 職業 :ベンチャーIT会社
- 年齢 :30歳
- 学歴 :法政大学
- 年収 :480万
- 交際期間:4年
- 住んでいる所 :神泉在住
- 好きなブランド:デジグアル
- 似ている芸能人:森泉
「私って彼のことが好きなんだっけ?」と分からなくなった当時のレナさんの目下の悩みは「今まで許せてたはずなのに、急に細かいことでもイライラしちゃう」だったそう。レナさんと彼は、交際歴4年、そのうち2年半が同棲期間で、お互いにベンチャー勤めの激務ワーカー。レナさん曰く、「有吉とゆずの格好良い方(おそらく北川さん?)を足して2で割ったような」ルックスの彼とのこと。正直全くイメージが湧きませんが、とにかく「冷め・慣れ」の話題に移りましょう!
レナさんが彼に対して「あれ?」と思ったのは「お風呂のお湯事件」がきっかけだったとのこと。
「いつもは私の方が先に帰宅して、といっても22時帰宅とかなんですけど、まあそれで、レンチンのご飯とかを適当に作りつつ、お風呂を沸かすんです。彼の帰宅の連絡が早ければ、先にお風呂に入っておいて、帰ってきた彼と一緒にご飯を食べて、彼が遅そうだったら、一人でぱぱっとご飯を食べて、お風呂にもはいっておくのが私たちのいつもの生活パターンなんですけど…」
事件は、半年に数回あるかないかの彼がレナさんより早く帰宅DAYに起こった。
「私は当時、企画コンペの修正に追われる日々で…。某高級デパートとの企画だったので、上司も相当気合が入っていて。なるべく、早く帰れるように努力はしていたんですけど、締め切り前日どうしても仕事が終わらなくて。なので、その日は彼に“今日仕事やばくて帰るの遅いから、ご飯とお風呂先に入って、寝てていいからね〜”って伝えたんです。
で、どうにか仕事を終わらせて、1時にやっと家に着き、1日中体を締め付けていたブラジャーもすぐ外して、洋服もポンポンポーンって脱いで、“さあ、お風呂に入ってリラックスしよ〜”とお風呂の蓋を開けたら、お風呂のお湯が半分くらいしかなくて!」
そこで、レナさんはキレた。
「だって、そのとき私、裸ですよ?私、疲れてるんですよ?私が後に入ることくらい、想像つくじゃないですか!なんでそんなことすらもできないの?って感じません?」
怒ることも分からなくはないですが、そこまでブチギレなくとも…と思ってしまった取材スタッフ。それに対してレナさんは「ですよね。そうなんですよ。私もこんなことで爆発するなんて馬鹿げてると思いつつ、イライラが止まらなくて。今まで許せていた彼の些細な行動がだんだん許せなくなっていて、そのトドメを刺したのが“お風呂のお湯事件”だったんだと思いますね」と振り返る。
話を聞けば、3年半あたりから、彼がトイレの便座を下げずに出てしまうことや、食べた後の食器をシンクに置いておくだけ、兼用のボディーソープの詰め替えを絶対にやらないことなど、日々の生活の小さな事柄に、レナさんは「!?」となっていったそう。その一方、彼はレナさんに対して今までと変わらない態度だったのだとか。
「彼が、悪気がないっていうことが、さらにイラつくんですよね(笑)だってそうだと、自分の非を全面に認めなきゃいけないじゃないですか。自分が悪いって分かりつつ、イライラするのってかなり疲れるんですよね」
その後、レナさんはこの状況をどう解決したのでしょうか。
「とりあえず、なんで彼に対してイライラしているのかを考えまくりました」。考えに考え抜いた末、レナさんは「彼のことを家族のように思っている証拠」なのだという結論に行き着いたのだそう。「私、妹がいるんですけど、たしかにどっちがシャンプーの詰め替えするかで喧嘩してたな〜みたいな(笑)シャンプーの詰め替えなんで10秒くらいで終わるのに、それすらも面倒くさがってやらずに、お母さんのシャンプー使ったりしてたことを思い出したんです(笑)まさに彼に対して、この感情だったんですよね」とレナさんは微笑む。
そして、「家族って、一番心を許せる人だと思うんです。だから私は彼に対して、そういう感情を抱けるようになったことを、まずは喜ぼうと。心を完璧に許した自分を褒めてあげよう、と気持ちを切り替えました」というセリフのように、彼に対してイライラする自分を責めるのではなく、家族同然に思えていることを喜ぶようにしたのだとか。
「すると、今までの半年間のイライラはなんだったの?ってくらい彼に対しての苛立ちがすっとなくなったんですよね。しかも、愛情も戻ってきました。自分でもこんな簡単に気持ちのシフトができるなんて、驚いています。彼に対してイライラしてたのが、“冷め”ではなく“慣れ”だと分かったのは、幸せなことだったと思います」
レナさんはハキハキしたよく通る声で、自分の中の“冷め・慣れ問題”をこのように話してくれました。
お次はその逆。「彼がなんだか…」のパターンを見ていきましょう
彼がなんか冷たい…
- Lips Ladyステータス
- 名前 :サトミ
- 職業 :医療事務
- 年齢 :32歳
- 学歴 :大妻女子大学
- 年収 :285万
- 交際期間:4年
- 住んでいる所 :北千住
- 好きなブランド:Vis
- 似ている芸能人:おかもとまり
表参道や青山、代官山や恵比寿よりも、亀有や根津あたりがしっくりくるサトミさん。良くも悪くも、“普通っぽい”その雰囲気は、マウンティング好きな女たちからしてみればカーストの中くらいの認定をされてしまいそうですが、男ウケは良さそう。サトミさんは、つるんとした艶のあるボブを揺らしながら、ゆっくり話し始めてくれました。
「なんかね、彼がそっけなくなったんです。多分、4年記念日のちょっと前くらいからかなぁ。反応が薄いっていうか。なんだろう。あんまり会話のキャッチボールになっていませんでした。」
「ねえ、聞いてる?」「あ〜聞いてるよ。」という会話が次第に増えていったとのこと。一人っ子だというサトミさんは、THE マイペースな性格のため、そんな彼の様子を最初はそこまで気にしていなかったのですが…。
「彼が最近あんまり喋らないな〜くらいのことは思ってたんですけどね、でも“まあこんなもんだっけなあ〜”くらいにしか思ってなくて。だけど、彼と久しぶりのお出かけデートのときに“あれ?”ってようやく気づいたんですよねぇ。我ながら、はやく気づけよ〜ってかんじです(笑)」元々少し垂れた眉毛を、さらに垂らして、申し訳なさそうな、でもどこか面白がっているような曖昧な笑顔でサトミさんはこう話す。
「その日は新宿に行こうってことになって、と言っても私が勝手に提案しただけなんですけど(笑)、常磐線に乗っていたんです。常磐線ってね、福島のほうから通っているので、新幹線みたいなボックス席がたくさんあるんです。私と彼は、ちょうど2人ぶん空いていたボックス席に座って、上野まで行こうとしてたんですけど…。私たちのとなりに、女子高生がいたんですね。4人がけなので、私、彼、女子高生2人でボックス席が埋まっているかんじで。で、私が相変わらず彼に一方的に話しかけてたんですけど、なんか女子高生のチラチラした視線が気になって…」。サトミさんは彼と2人の空間ではなく、人目にさらされたときに、彼の態度がはっきりとおかしいことを感じたのだそう。「だって、女子高生が明らかに“彼女ばっかり喋ってるじゃんw”みたいな目で見てくるんですよ?」
その行きの電車でそれに気づき、彼をよーく観察してみたら、食事中も、買い物中も、帰りの電車もつまらなさそうに相槌をうっているだけ。「え〜〜なんで〜〜?」って頭のなかがはてなマークで一杯になったのだとか。「やっぱり一人っ子ってわがままなんですかね?笑」と言うサトミさんは、彼のその態度に我慢できず、その理由を問いただしたのだとか。
「“ねえ、最近なんでそんな態度なの?”って彼に聞いたら、“気づいてたの?それとも今気づいたの?”って!なにそれ〜ってかんじじゃないですか?」
そしてこの会話のあと、サトミさんは衝撃の事実を彼に告げられたのだとか…。
「俺今、サトミのこと好きかどーか、わかんないんだよね。」
そう言った彼が「今までの彼じゃなくて遠い人に感じた」とサトミさんは振り返ります。彼はおそらく、“冷め・慣れ問題”に悩んでいたのでしょう。
「“じゃあ、私、どうすればいいの?”聞いたんです。そしたら距離をおこうって言われて…。でも、お互いに地元が地方なので実家に帰るわけにも行かないし、距離を置くって言ったって結局同じ家に帰るしかないんですよ。こっちからしたら、距離を置くって何?ってかんじですよね(笑)」
そしてその後、サトミさんは急激に彼への愛情が冷めていくのを実感したのだそう。
「だって、私そのとき32歳で、相手は私の2歳年上なので、35歳ですよ?学生でもあるまいし、“好きかどうか分かんないなんて意味不明!”って思っちゃって。しかも、距離おいて元に戻りませんでした、じゃあ別れましょうってなるのは、時間が勿体なさすぎる。もう、そういうことはしたくなくて。とりあえず、その後3ヶ月は超謎な“距離を置こう同棲”をしたんですけど、その後私から見切りをつけました」。約4年もの付き合いの彼に見切りをつけたのはなんとサトミさんからだったとのこと。取材スタッフのイメージを見事裏切り、ハンサムな行動に出たようです。
「彼が冷たいとか、彼の愛情表現が足りない、とかそういうことで悩んでるんだったら、彼と話し合えばどうにかなるかもですけど、“好きかどうか分からない”だけ言われるのは、もう望みがないと思ったんです。もし本当に関係を修復したいのなら、きっと言わずにグッと我慢するだろうし、もしそれを言うとしても、“どうしたら、元に戻るかな?”という前向きな言葉があるはずなのに…。彼はずっとムッとしたまま、反応をわざと薄くしてたりしてたんで、そういうことに気づいたら、途端に腹が立ちました。でも腹を立ててるもの勿体ないから、別れる!の選択だったんですよね」
冒頭で“良くも悪くも普通っぽい”と評したことにもバチが当たりそうな勢いです。サトミさんの判断と鋭い指摘には、取材スタッフもタジタジでした。
細かいことで苛立つようになってしまったレナさん。そして彼の反応が薄くなり異変を感じたサトミさん。二人の結末は違えど、そこに共通するのは「一度冷静になって自分を客観視すること」でした。「この状況、どうしよう?どうしよう?」となるのではなく、できる限り思いっきり他人事のように(まあ、完全にはそりゃあ無理ですが)、俯瞰的に今の状況を見て、彼とそのまま続けるのか、別れるのかを判断できれば、シコリの少ない選択になることでしょう。なにはどうであれ、Lips編集部はみなさんが最善のチョイスをできることを、祈っております!