日常的にお金を貸した挙句逃げられたり、妻子あることを隠されていたり、毎夜毎夜自分の都合だけで呼び出され意味のないオールにつきあわされたり(翌日も会社があるのに!)...
今思えば、しょうもない男によく引っかかっていたものだと思う。
もちろん、当時はしょうもない男だなんて思ってもいなかった。
途中途中で「おかしいな」くらいは感じていたかもしれないが、本気で好きだったのだ。
私がなぜ、しょうもない男にハマっていたのか、そしてどうやって目が覚めたのか。
そんな理由を考えてみようと思う。
Contents
趣味:恋愛、恋愛依存、恋は生きがいだったあの頃
そもそも私は、超がつくほどの恋愛体質だった。
寝ても冷めても彼のことを考え、「朝起きたとき一番に思い浮かんだ人が好きな人」などと本気で思っていた。
彼のことを考え、彼のために出来ることを精一杯し、彼の笑顔が自分への最大の贈り物だと考えていたのだ。
恋をすると楽しいだけでなく、切ない気持ちにもさせてくれる。
尽くすとと返ってくる反応が嬉しく、流した涙の数だけ自分の女度があがるような気がする。
時として、テレビドラマのような展開があり、その最中にいる自分にドキドキしたりする。
冷静になってみると「恋愛をしている自分」「彼のことが好き過ぎる自分」「恋愛体質の自分」に酔っていたのかもしれない。
極端な話、恋愛さえ出来れば相手は誰でも良かったのかも…
こんな点に要注意!しょうもない男の特徴
実際に私が出会ったしょうもない男に共通する特徴を上げてみると。
①仕事が続かない
しょうもない男の多くは、仕事が曖昧。「オレには向いてない」「職場に合わないヤツがいる」など、何だかんだと理由をつけて仕事をすぐ辞める。
そのくせ、自分には能力があると思っているようで“店長候補”“幹部候補”など役職を保証するような求人には敏感だ。
もっともらしいこと、デカイことを言うのに辞め癖がある男は要注意かもしれない。
②彼女には優しいが周りへの態度がひどい
さりげなく車道側を歩いてくれたり、ショッピングに夢中になっているとそっと荷物を持ってくれたり、憧れデートのシチュエーションを叶えてくれたりと優しく、一見「大事にされている!」「愛されている!」と思わせてくれる彼。
でも、よくよく彼の態度を注意してみると、
飲食店の店員さんに対して横柄な態度をとったり、一緒にいる時にかかってきた電話の受け答えの口調がいつもと違っていたりと、自分以外への態度がひどい時がある。
それが日常的なら、彼の本性かも。
そんな男は、付き合いが長くなり、同棲や結婚をすると態度が豹変、DVなんてことにつながるかもしれない。
③運が悪い
待ち合わせをすると「忘れ物をした」「時間を勘違いしていた」などいつも何らかの理由で遅刻する、二人で出かけるとヘンな人に絡まれやすい、お店で買った商品に不具合があり返品交換などの手間を要することが多い…そんな運が悪い男は存在する。
「運が悪い」というのは運命的なものであって、そんなことで「しょうもない男」のレッテルを貼られたら可哀想だよ…と思うかもしれない。
でも、そんな男は、余裕がなかったり、隙があったり、注意力が足りなかったりする。
ましてや、それに対して言い訳や他人のせいにするような発言が多ければ要注意だ。
年に一度や二度なら本当に運が悪かっただけかもしれないが、「なんでこの人ばかり」と思ってしまう時は、本人が招いている場合が多いかもしれない。
④甘えてくることが多い
「甘え」と「頼る」は違う。
基本的に、「甘え」とは自分が出来ることをしてもらうことで、「頼る」とは自分に出来ないことを助けてもらうこと。
一緒に行く旅行の手配や準備、レストランの予約、煩わしい手続きなど、彼でも出来ることを彼女ばかりがしてはいないだろうか?
「やっぱり、頼りになるよな」そんな一言で気を良くしてはいないだろうか?
それは頼られているのではない。甘えられているのだ。
一緒に楽しむデートプランは、「どちらがするべきもの」ではなく、互いにサポートし合えば良いと思う。
「私ばかりが準備してるな。大変だけれど…でも、頼られてるし!」と思うなら、良い様に使われている可能性もある。
⑤タカる、お金を借りる
お金は血のつながった間柄でもセンシティブな問題。
「ごめん、ちょっと出しといて」「金欠なんだけど、焼肉食べたくない?」「持ち合わせがないから1万円貸して」そんな風に気軽に彼女のお金をアテにしたり、借りてくる男は要注意だ。
こんな男は、仕事の辞め癖がある男が多いから、常にお金がない。
返すアテもないのに、むしろ、返すアテがないからこそ、彼女にお金を無心してくる。
結婚詐欺が絶えないことでも解るくらい、恋愛はお金に付け込まれやすい。
もしかしたら、彼が好きなのは彼女ではなく、彼女のお金かも?
たいがい貸したお金は返ってこないし、「金の切れ目が縁の切れ目」と言われるように、その恋愛の行く末は見えている。
私がいないとダメだと思っていた!
しょうもない男の特徴は、いずれも「彼には私がいないとダメ」だと思わせてくれるところ。
恋愛体質の私は、この「私がいないとダメ」にとにかく弱かった。
それは、恋愛が生きがいの人間にとって、なんと甘美なことだろう。
つらいことも、しんどいことも、「彼のためならば」「この恋のためならば」と頑張れる。
逆に、この恋を手放してしまったら、生きがいがなくなっちゃう。
しょうもない男だって、いなくなると一人で恋愛は出来ない。
恋愛は、手っ取り早く承認欲求も満たしてくれるのだ。
私は「私がいないとダメ」なことに酔いしれ、「私が私でいるために」恋愛をしていた。
しょうもない男から抜け出した時
では、私はどうやってこの、しょうもない男スパイラルから抜け出し、恋から覚めることができたのか。
簡単に言うと、他に夢中になることが出来たから。
それは、時に趣味だったり、仕事だったりしたのだが、要は他に「生きがい」が出来たのだ。
もしかしたら、恋愛依存な状態の時の私は、ある意味ヒマだったのかもしれない。
他に夢中になるものが出来たら、自然と彼のことばかりを考えなくなった。
自分にもやりたいことがあるから「自分ばっかり」もおかしいなと思えるようになったし、お金も他の事に使いたいと思うようになった。
しょうもない男を「しょうもない」と思えるようになったのだ。
毎日、寝る間も惜しんで、働いたり、趣味に時間を割いたりすると、恋愛に依存しなくとも心地よい眠りにつける。
充実した世界の中で出会う人は充実している人が多いから、他の人が魅力的に見えてくる。
生活とのバランスが取れた恋愛が出来る。
そうなると、しょうもない男との恋愛はマイナスばかりで得られるものがないことに気づくことが出来た。
目を覚まして!しょうもない男にとらわれる理由はない
もし、貴女が、しょうもない彼氏と付き合っているなら目を覚まして欲しい。
彼らは、突き詰めてみれば、彼女が便利だから、お金を貸してくれるから、そんな理由で付き合っているだけかもしれない。
その恋を手放してもきっと、次の恋はやってくる。
むしろ、しょうもない彼氏への依存から抜け出し、他に輝く道を見つけた貴女は、今よりも輝き、魅力を増しているはず。
そんな女性には隙がないから、おのずとしょうもない男は寄ってこない。
「恋は盲目」とは良く言ったもの。
私の甘くも苦い経験からのアドバイス。
written by 麗子