「勢いで結婚できない」悩めるアラサー
こんにちは。白玉あずきです。「男の本音がわかる恋愛マガジンLipsで、これまでの経験を活かして、なんか1本書いて」と言われて、連載を担当することになりました。
Lipsの読者は、彼氏がいる働くアラサー。結婚を視野に入れた人生を考えているけれど、さて、どうしたものだかと、もやもやしている方々。
本当に今が私の結婚のタイミングなんだろうか、その相手はこの人でいいのだろうかーー。
結婚には勢いが大切です。これは絶対です。
脳内からアドレナリンが放出して、好き好き大好きモードになっている恋愛初期。「たとえ世界中の人が敵になったとしても、ふたりなら大丈夫」という恋の魔法にかかった状態の時期。ここで結婚まで一気に話が進んでしまえば、今、相手に対して膨れ上がっている悶々とした薄暗い気持ちは存在しなかったでしょう。
勢いづいてさえいれば、数年後(もっと早い時期のこともあります)、たとえ「なんでこの人と結婚しちゃったんだろう、えーん、私のバカバカ。もっとちゃんと、しっかり考えればよかった」というような思いにさいなまれることがあったとしても、少なくとも、今、「結婚 理想 アラサー 幸せ」とキーワード検索をかけて、Lipsにたどり着くこともなかったはずです。
でも、手をつなぐだけで嬉しい、顔を見ているだけで幸せ、カップルによっては駅のホームやビルの谷間で人目を気にせずイチャイチャするような関係というのは、期間限定です。
その大蜜月期を過ぎてしまうと、彼氏への「好き」は大前提にあるものの(好きじゃなければ悩むことはもないですからね)、相手を「この男性は私の生活、いや人生の一部として必要なのか否か」という、冷静な気持ちで見つめてしまう。
そんな悩めるアラサーに対して、自分が役に立つことは何かなと考え、「どうしよう…」の迷いに踏ん切りをつける、“ヒント”となるようなことを書けたらいいなと思っています。
雑誌の編集やWEBメディアのディレクション、コンテンツづくりを生業にして、気が付けば四半世紀を越えました。
その間、一般の方から芸能人や各界の著名人、読者モデルやSNSで活躍するインフルエンサーなどなど、のべ4000人以上の妙齢男女に恋愛についてのあれこれを根ほり葉ほり伺い、うむうむ、なるほどと共感したり、えー、そんな考え方もあるのかーと驚いたり。それらを書き留めた心のメモ帳は未だ絶賛更新中です。そのメモを見返しつつ、要注意案件を紹介していきたいと思います。
サラリと読んでいただき、「私の彼なら大丈夫だわ! 私たちはきっとふたりで幸せになれる!」という晴れやかな気持ちになって、えいや! と結婚へとジャンプしてもらえたら、最高です。
もちろん、「やっぱ、無理かも。やめておこう」でもいいのです。
でも、せっかくのご縁ですから、そのあたりは慎重に。一番危険なのは、付き合った当初ほど相手への感情が盛り上がっていない自分自身を、彼への愛情は冷めたのだ、と脳内変換してしまうことです。でも、安定期に入っただけ、ということも十分ありえます。繰り返しになりますが、縁を切るかどうかについては、くれぐれも慎重に、です。
それでは、長々とした前フリはこのへんで終わらせていただいて、ダメ男図鑑 第1回、生活感のない男について書いていきたいと思います。
生活感のない男は、ふたりの女を不幸にする
「生活感のない男性」というと、スタイリッシュでハイセンス、というポジティブなイメージがあります。所帯じみている、の反意語として使われる場合もあるくらいです。
常に見た目がきちんとしていて、立ち居振る舞いもスマート。うん、ステキです。生活感のなさがその人の品格として根付いていて、どんなに絞り出そうとしても庶民感が出ない、という人は何の問題もありません。世の中には、毎日、職場で愛妻弁当をおいしそうに食べ、スマホに入れた大量の我が子の写真を見せびらかしていても、あるいは「自宅の30年ローンが厳しくて…」と愚痴っても、なぜかまったく生活感を感じさせない、という男性もいます。
しかし、そんな男性はほんのひと握り。ほとんどの場合、その人の生活感を担う人がいるからこそ成り立っている「ノー生活感」です。男性はそれを享受しているだけ。同棲している場合、それはあなたかもしれません。
もうひとつのジャンルとして、「生活感がないオレ」をカッコイイと考えている男性枠、というのもあります。
この2ジャンルに属する男性は、結婚相手として非常にデンジャラスです。
意識的であれ無意識的であれ、独身期に「生活感がない」状態にある男性は、結婚後も「生活感が出ない」。これは何を引き起こすか。
「結婚していると思わなかったから、うっかり好きになってしまった」という女性の大量発生です。
2016年、芸能スポーツニュースは、不倫ニュースが溢れました。
「相手が既婚者と知っていた」という確信犯的な不倫も数多くありましたが、1年間騒がれたあのゲス不倫は「結婚していることを知らなかった」がスタートでした。
よっぽど不倫願望や人のものを奪うのが好きな女性でない限り、婚期のタイミングを狙うアラサーは、既婚者を避けて恋愛をしようとします。それなのに、なんでこんなことが起こるかというと、相手に結婚している雰囲気、つまり生活感がなかったせいです。
ゲス不倫では、奥さんは離婚し、相手の女性は、大きなバッシングを受けてゲスと別れ、そして休業しました。
男性に生活感がなかったせいで、関わった二人の女性が不幸になったのです。
「相手がクズだから、既婚者であることを隠していただけだ」という人もいましょう。そうなのです。たいていの20代後半から上の既婚者は、既婚者然としているものなのです。本人が意識的に隠さなければ、既婚者だなんてすぐわかるものなのです。既婚者に見えない既婚者というのは、なにかトリックがあるのです。
あなたの彼に生活感はありますか?
先にご紹介したように、品格として生活感が醸せないという男性ならよいのです。既婚者にみえなくても、本人は、妻子がいることを隠しているわけではありませんから。
しかし、既婚でありながら独身を気取る男性、および結婚しても独身にみえたほうがいいと考える、その予備軍男性は、まずいです。浮気願望が非常に高いと考えられます。しかも、独身風というエサで女性を釣るというのは。まったくフェアではありません。
あなたの彼に生活感はありますか?
生活感がない場合、それは彼の品格でしょうか。あなたの存在は、他人から見て手に取るようにわかるほど、彼の生活に現れているでしょうか。現れていなければ、今からでも、遅くはありません。どんどんまぶしていきましょう。
あなたにだって、結婚後、誰かとストンと恋に落ちてしまうことがあるかもしれない。でも、もともと浮気願望がある人は、わざわざ恋をしに行くわけです。それとこれとは全く話が違います。
結婚を決めるときだけでも、「私の旦那様はこの人以外にはありえない」と思えないと、続くものも続きません。生活感のない男性は、独身女性が自分に夢中になったのを確認してから「実は俺、結婚しているんだよね…。でも妻とはうまくいっていないんだ…」と言う可能性大です。
この人、浮気しそうだな~という芽は、気づいた時点で摘んでおくべき。その有効な手段の1つが、彼氏を「生活感のある男性」にするということなのです。
written by ポップコーン株式会社 占い編集部