自分のキャリアを考えた際に、結婚のタイミング、そしてその先にある子育てについて、ふと頭をよぎります。例えば、子供を産むタイミングを考えなければこのままキャリア街道をぶっ走るのみですが、子供を産むとなると話は別。いつかは子育てと思うのであれば、自分のライフプランに子育て期間も入れて考えなければ、後悔することになります。
できた時に考えればいいじゃーんなんて思うけど、いざ急にできた場合、今まで築いてきたキャリアもそんな簡単に棒にはふれないというのがキャリア女子たちのジレンマ。実際にキャリアを築きながら、育休を取っている女性たちに取材を試みました。実際どれくらい育休ってとっているものなのでしょうか。また復帰後はどうだったのでしょうか。早速見ていきたいと思います。
産休からの復帰時期は...?
- 産休からどれくらいで復帰した?
- 〜3ヶ月:30%
- 〜半年 :20%
- 〜1年 :10%
- 〜3年 :20%
- 復帰なし:20%
今回はバリキャリの人たちが答えてくれているためか、1番多いのは3ヶ月以内に復帰している女性。法律上は、出産から8週間以上経てば職場への復帰は可能です。3ヶ月以内というのはスピードでの復帰ということになります
「最初はもっとゆっくり休むつもりだったんですけど、子供産んでみると意外に体的にはすぐ復帰できそうだなと思って。そういうことに気づくと、早く復帰したい!っていう気持ちが大きくなりすぎて結局2カ月ちょっとで復帰しました。実際は保育園に入れる入れないの問題があったんですけど、自分の母親に預けることができたので、一旦は解決しました。親には感謝しています」(28歳 商社勤務 押上在住)
このようにガッツリ子育てを手伝ってくれる人が側にいるという環境であれば、保育園などに入れる入れないの問題もそこまで考えずに早々の復帰は可能でしょう。
「今まで外で本当にバリバリ音が聞こえるくらい頑張って働いていたから、どうしても家にいて子育てしている時間が耐えられなくて・・・。本当はもっと長くお休みする予定だったのですが、保育園は認可のものでなければ入れたので、2ヶ月後に復帰しました」(31歳 PR 自由が丘在住)
と、やはりバリバリ働いている人にとっては子育ても大事だけどやっぱり職場復帰したい!と言う気持ちが大きくなるという人が多くいました。復帰のタイミングについては、様々な意見がありますが母である前に1人の女性。子供を預ける目処がつく場合などは早めに復帰するというのは全然ありだと思います。
避けては通れない保育園問題
次に3ヶ月〜半年以内に復帰した人の意見としては
「うちの会社は産休の期間が1年で、でも産んだらできるだけ早く復帰してほしいという空気がありました。だから2ヶ月で復帰の予定だったのですが、認可の保育園に入れるタイミングなどもあって、タイミングを見ながら復帰しました。」(32歳 繊維会社 新木場在住)
やはり付いて回る保育園問題。大多数の人は、認可外の保育園に入れられる余裕がないから認可の保育園が空くのを待つという状況になります。また復帰を優先して認可外の保育園に通わせながら、認可の保育園の空きを待つという人もいました。下半期に生まれた0歳児だと、定員の関係で認可の保育園になかなか入れないなど、様々な課題があるようです。この時期!と決めたからといって必ずしもそうできるとは限らないようです。。
「体力的に不安だったから、様子を見ながらお休みをもらっていたのですが、体力的にも問題なさそうでしたし、会社側も時短勤務や割と融通を利かせて働かせてくれるということだったので、とりあえず復帰ができました。やっぱり最初のうちは大変でしたけどね。でも一旦会社にいる間は子育てから離れられるので息抜きにもなっていました」(30歳 大手通信会社 五反田在住)
と体力など一旦様子を見るために半年ほど休みをもらっていたという意見も。この辺は個人差がありますね。また、時短勤務などの対応をしてもらえる環境であればいいですね。
1年以内に復帰したという人の意見で圧倒的だったのは「産休の最長期間が1年間だから」という人。大手企業や公務員、働き方改革が進んでいる企業でない限りは、産休は基本的には1年。できれば長く子供といたいということでこの期間休むという方も多くいました。
「最長の産休期間が1年間でした。仕事も大事だけど、子供と一緒にいられる時間は大切にしたかったので、ギリギリまで取っていました。やはり認可の保育園には入れなかったですが、金銭的には余裕があったので、無認可の保育園に通わせることにしていました」(29歳 貿易会社 用賀在住)
1歳児での入園が一番難しいと言われている保育園。認可の保育園に入れたらもちろんラッキーですが、入れない確率も結構あります。できることは祈る、待つしかありませんが、職場復帰のためにできる限りのことはやっている方がやはり多いです。
最長6年!?長期の育休をとる女性も
また1年以上育休を取ったという人たちも。福利厚生などが充実している会社に勤めていたり、公務員である場合は3年間の育休の取得が可能という企業もあるようですね。中には6年間も育児休暇を認めている企業も!3年間たっぷり育児休暇を取るという人もいれば、2年ほど取得して復帰など状況も様々。
「よく“三歳児神話”という言葉がありますが、やはり3歳くらいまでは家庭保育の方が子供にとってはいいんじゃないかと私は思っていて、ちょうど育休も3年間取得ができるわけだし、しっかり見ててあげようと思ってます。キャリアは私が頑張れば取り返せる可能性が高いけど、娘とのこの3年間は取り返そうと思っても取り返せないので、大事にしたいです」(30歳 公務員 文京区在住)
育児休暇も長く取得できる環境であれば、やはり子供とできるだけ長く一緒にいたいというのが理由なよう。また少数ですが、復帰をしないという人も数人いました。
「もともとフリーランスで活動するのが夢だったので、出産を機に仕事を辞めて、フリーランスとして食べていけるように少しずつ活動しています。もちろん子育てしながらだから大変ですが、まあ楽しいのでやっていけています」(28歳 フリーランス 中野在住)
などと出産を機に自分で仕事を始めたりする人もいるようです。
また、復帰した後に皆さん様々な壁があると思いますが、実際どうだったのかも伺いました。
「もともと営業をやっていたのですが、出産を機に時間などの融通が効きやすいバックオフィス系の仕事を時短勤務でやることになりました。正直、営業がすごい楽しかったので営業に戻りたいと思っていたら、2年ほど経ったある日上司から営業に戻ってこないか打診がありました。でも、正直妊娠前の実績があったからこそこの打診はあったと思います。バックオフィスの仕事も“ママだから”を感じさせないくらい頑張っていました。その場その場で全力で働いていれば、出産でキャリアを諦めなければならないということはないと思います」(30歳 IT企業 王子在住)
他にも出産がきっかけで自分のキャリアを諦めたという人は少なかったです。会社の風土等によりますが中には、
「時短勤務をさせてもらっていますが最初はやはり、帰りにくかったです、うちの会社でうちの部署で、ワーキングマザー自体が初めてだったので私だけでなくみんなが探り探りでした」(28歳 不動産 笹塚在住)
という意見もありました。ただみなさんいうのは
「もちろんいろんな人に助けてもらいながら育児をしていますが、ママとしてそしてOLとしてどちらも両立しながら働くのはとっても大変。でも1人でがむしゃらに頑張っていた時よりも、家族が出来てからの方がもっと頑張れるようになった」(29歳 証券会社 代々木在住)
ということ。本当にみなさん苦労されながら両立をされていますが、一方で家庭を持ったことにより仕事へのハリがより一層出たと言います。
今までバリバリ働いていた人であるからこそ悩む出産や育児について。今回取材をさせてもらった人の中には、育児がきっかけでキャリアを諦めたという人はいませんでした。ただみなさんに共通したのは、どちらも諦めないという貪欲な姿勢。もちろん働きながら育児をしていく中で予想外のことが発生したり、自分ではコントロールできない問題と直面したりもするでしょう。仕事との両立は、“簡単にできます!“とはもちろん言えないですが、新しく自分の家族を作っていくというのは、幸せなもの。子育てのことを考えると結婚に及び腰になってしまうというみなさん。きっと踏み出した先の世界は今よりちょっとハードだけど、今からは考えらないくらいの幸せも広がっているはずです。