「結婚は人生の墓場」という言葉がありますが、本当にそうなのでしょうか?Lips読者の皆さんはまだ結婚していないこともあり、「そうは言っても私はきっとそうじゃないはず!」と結婚に希望を抱いている女性が多いと思います。でもなんだか周りの既婚者に話を聞いていると、幸せな意見よりも旦那への恨みつらみや、逆に奥さんがいかにダメかを話す人たちが圧倒的に多いかも。
そう考えると「結婚は人生の墓場」ってあながち間違ってないんじゃないか・・・とか考えちゃったり。でも本当に結婚というのは人生の墓場と言われてしまうくらい、不幸の影を自分の人生に落とすものなのでしょうか?もしそうではなくお互いの気の持ちようや努力次第で、ずーっと結婚しても、死ぬまで仲良しで幸せで入られるとしたら?そんな風に暮らせるのが一番いいですよね。今回は、「結婚してからもずっと幸せ、ずっとラブラブもうすぐ20年」というある女性に聞いてみました。
結婚してからも幸せな夫婦
- Lips girl ステータス
- 名前 :マキさん
- 職業 :会計士
- 年齢 :50歳
- 学歴 :成蹊大学
- 年収 :500万円
- 交際期間:19年
- 住んでいる所 :鎌倉
- 好きなブランド: GALLARDAGALANTE
- 似ている芸能人:鈴木砂羽
「“結婚は人生の墓場?”んーそんなことは思ったことないですよね笑。たまたま結婚生活を墓場にしない人と出会えて結婚できたことがラッキーだったのかなあ」
と語るのは、結婚してもうすぐ20年を迎えようとしているマキさん50歳。カジュアルなこなれた服装とはっきりした顔立ちで「THE 今時セレブ妻」という印象ですが、見た目とは違いかなり柔らかい語り口で私も非常に話しやすい方でした。
「彼との出会いは、こういうとすごいロマンチックですけど、たまたま旅行に行くために乗った新幹線の席が隣同士だったんです。しかも行き帰り。そして、帰りの新幹線で少しお話をして・・・。そこから何度か会うようになってお付き合いが始まりました。本当、そんな偶然から今に至ります・・・」。
と恥ずかしそうに話してくれる姿は、とっても好きな人ができたと女子会で告白するアラサーたちと変わらぬ可愛らしさ。にしても行き帰りの新幹線がどちらも隣同士というのは、絵に描いたような運命的な出会い。「いや、結婚なんて10億人の中でたまたま出会って結婚まで漕ぎ着けた人たちなわけだから、みんなその時点で間違いなくみんなそれぞれの運命の人だと思いますよ、たとえ離婚したとしても、その時はね笑。私はたまたまストーリーだけが華やかなだけで笑」
マキさんは、結婚してからもずっとラブラブな夫婦として友人から紹介してもいました。
30歳で結婚し、もうすぐ結婚20周年。たった2年付き合った彼ですら、付き合っていく中で「もーどうしてそうなの!」と思ってしまうような問題が山積みなのに、20年もラブラブでい続けるなんてそんなに簡単なことじゃないはず。
どんな技をマキさんは持っているのでしょうか?そしてその技は私たちが得ることができるものなのでしょうか?あまりに謙虚で素敵なお人柄の方なので、ちょっと心配になってきました。
「技!?そんなのないない笑。でも常に夫のことが好きだなあって思うようにしています。念じているというか笑。たとえちょっと幻滅するようなことがあっても“最高の旦那さんだ”って暗示を自分にかけます、強めの暗示ね笑。なんかそう思ったりしていると、大体のことが許せるもんなんですよ。あとは、付き合いたての頃の写真とかを見たり、付き合ったばかりの頃にもらった手紙やプレゼントを出してみたりすると、ちょっと“プイ”ってしたいことがあってもなんか許しちゃう。こういう小技はたくさんあります」
小技として紹介してもらったもの、いきなりハードルが低くて安心できましたね。
またラブラブに見えるカップルや夫婦でも、喧嘩するときもあるんだなあと思うとなおさら安心しました。マキさんはさらに小技を何で使うかについて教えてくれました。
「それでいうと、その小技を何で使うかといえば、長く一緒にいるためにはどれだけ相手のことを許せるかってすごく重要だと思います。私は夫にどんなことがあっても、付き合い続けると決めているのでその限りはどんなことでも許さなきゃいけないんですよ。もちろん倫理に反したことをしていれば怒りますよ。だって、怒らないとそのことがまた繰り返されるから。でも怒るだけ怒って、それで終わりにするんです。最終的には私が許すっていう。私の周りの夫婦で離婚した人を見ると、やっぱりほとんどは最終的には“相手のことが許せなかった”っていうことなんですよね、きっと。許せないから関係がこじれたりとかするわけで。だから許すための小技を自分の中にたくさん持っているといいかもしれませんね」
聖書の中には「愛とは許しである」という言葉がありますが、まさにマキさんが言っている通り。マキさんがだんだん聖母マリアか?と錯覚してしまうほどに深いお言葉。
女性らしさ、を忘れずに
「まあ、なんか説教っぽくなっちゃってすごい嫌なんですけど笑。あとはまあ普通のことですけど、女性らしさは忘れないようにしてますよ。可愛いとか綺麗って思ってもらえるようにしてます。逆に私も夫に何かしてしまった時に許してもらわないといけないので笑。そして、可愛いなコイツって思う人の方が小さいことでも大きいことでも許してもらいやすいと思うんですよね、きっと。うん、男の人って単純だから笑。見た目をあまりに若く保とうとかやりすぎると下品になりがちなので、まあちょっと気にするくらいですけど」
愛されているから美しくみえるのか、それとも愛されるために美しくいるのか、他人から見たら分かりませんが、きっとマキさんは愛されるために美しくいるんだなあと実感。同棲1年程度で彼の前で女を捨てている場合ではないと目が覚めました。
「でも本当にそれくらいで、あとは全然大したことはしてないですよ、さっきも言いましたけど、普通に喧嘩も全然するし笑。若い頃なんかはもっとすれ違いも多かったし。でもその分昔と今では、全然幸せの意味合いが違う。若い時は一緒にいること自体が、幸せって思ってたけど、今は、今まで私たちが作ってきた乗り越えてきたものとかを実感して、いろんなことを乗り越えて一緒にいられて幸せだなあって思いますよ。今の方がもっと深く幸せって思える。長く付き合ったからこそ幸せだと思えることきっといっぱいあると思うから運命の人!って思うんだったら、とりあえず彼氏のちょっとくらいのミスや欠点は許してあげて一緒に続けることを目標にしてみたらいいんじゃないかなあと思います」。
結婚してからも幸せでいるために
最後まで非常に深い話をたくさんしてくれたマキさんでした。長く付き合っていると2人の関係も最初の頃とは変わってくるはず。変わってしまうのが「嫌だ」と思うこともあるかもしれませんが、振り返ってみれば2人で作り上げた関係なのです。幸せ自体の意味合いが長く付き合えば付き合うほど変化していきます。その時々の「幸せ」を探すことこそが出来るということこそが長く付き合ったカップルや夫婦の特権。そんな2人、そして家族ができたらその家族の新しい幸せを見に行くのは楽しみじゃないですか?彼の許せないことは、あなたなりの小技を使って許してあげて、新しい幸せを見つけてみませんか?