女性とは他人のことを気づかぬうちに、採点しているのもではないでしょうか。外見、性格、経済力、センス、食事のマナー等のチェック項目を自分の中に作り上げ、合格点に達した人とのお付き合いを始めていく…。女性社会がマウンティング社会であるといわれているのも、この採点表を心の中に隠し持っているから。そのような厳しい目をもった女性の審査を勝ち抜く男性の条件とは、一体なんなのでしょうか。またその条件だけでなく、全体のバランスも大切ですよね。優しすぎる彼氏でもだめだし、経済力はあっても忙しすぎる彼氏もNG…。
そう考えると、どのように採点していったらいいのかも分からなくなってしまいます。結婚相手を他の人はどう決めたのか。経験者にお話を伺うために今回は、先日ついに同棲していた彼氏を、“夫”として昇格させることに決めたサユリさんに取材してきました。サユリさんが彼氏に合格点をあげた理由や、長年の同棲を経て結婚した彼女に「同棲してみてわかった理想の彼氏の条件」について語ってもらいました。
友達の紹介で出会って2ヶ月で交際開始
- Lips girlステータス
- 名前:サユリさん
- 職業:旅行代理店勤務
- 年齢:28歳
- 学歴:東洋大学 社会学部卒
- 年収:430万
- 交際期間:4年
- 好きなブランド:apart by lowrys
- 似ている芸能人:蒼井優
彼との交際に至るまでの経緯を教えてください。
「彼とは友達の紹介で知り合いました。私の勤務している旅行代理店はリーマンショックの影響で中堅層が少なく、若手か年配の方ばかりの職場。そんな職場なので社内恋愛は見込めそうもないし、かといってプライベートで出会いを求めようと頑張るのも、なんだか気恥ずかしくて。要するにプライドが邪魔してたんです。“私なら出会おうとしなくても、そのうち良い人からお声がかかるだろう。”みたいな(笑)今思えば、若さゆえの根拠のない自信ですね(笑)そんなかんじで恋愛に対してずっと受け身だったんですけど、22歳から2年間彼氏がいないということにふと気がついたんです。で、これは本当にやばい、と友達に相談。それで、今の彼を紹介してもらいました。」
その彼は4歳年上の当時28歳。製薬会社の営業課長代理を務めるエリートなのだそう。
「初めて会った時の彼の印象は、うーん爽やか?かな。正直、あんまり覚えてないです。すごく格好いいと思ったわけでもなく、苦手なタイプかもと思ったわけでもなく、“普通に爽やかで、いい人そう”ってかんじでしたね。多分彼も私に対して、同じ程度の印象だったと思います。お互いに最初からスッと入っていけたかんじだったので。
え?彼の外見の雰囲気ですか?(笑)あえて例えるなら、田中圭に見えないこともないってかんじですかね(笑)
初めての食事では疲れない程度に盛り上がり、居心地が良かったので、また会いたいなと思っていたら、彼から次はいつ会えますか?って連絡が来て。わりと彼からぐいぐい来てくれたので、私はやきもきしなくてすみました。」
その後も彼のリードにより、何度かデートを重ね、出会って2ヶ月で交際がスタートしたのだとか。出会って2ヶ月というスピード感について、サユリさんはこう振り返る。
「お互い意識しだすのが早かったと思います。友達の紹介だったので、初めて会った時から恋愛対象だったというのが大きかったですね。彼からどんどん誘ってくれるので、この流れにはのっておこうと思って(笑)やっぱり、男の人からきてくれるのは嬉しいですよね。」
今まで恋愛に対して受け身であったというサユリさんには、4歳年上の彼の行動力が頼もしく見えたのでしょう。付き合うまでとんとん拍子だった二人。付き合ってからなにか問題はなかったのでしょうか?
彼の家に転がり込む形で半同棲開始
「それが驚くことに、全くなくて。“こんなに相性の良い人っているの?”って、付き合い始めてからもびっくりしていました。基本的に私が心配性で、彼がおおらかな性格なんですけど、その性格のバランスが良かったんだと思います。私って、かなり些細なことでも心配になっちゃうんです。明日の仕事の案件から、明日の天気のことまで全部心配、みたいなタイプで。だけれど、彼はそういう私を見て、にやにや笑ってます(笑)そんなこと心配することじゃないから!って笑い飛ばしてくれると“そっか”って心が落ち着くことが多くて、本当にありがたい存在です。」
羨ましいかぎりの相性の良さ。そんな二人なら付き合ってすぐに同棲を意識してもおかしくないはず。同棲についてはどうだったのでしょうか。
「付き合って3ヶ月目くらいからは半同棲状態でした。私の職場が品川の方なんですけど、彼の家が偶然、大崎で。最初は、朝礼や社内会議などで朝が早い日は泊まっていた程度だったのですが、それが日に日に増えて、3ヶ月目には私が実家に戻るのは週に2回あるかないか。両親も24の娘が帰ってこないことは“そんなものだよね”くらいにしか思ってないようで、なにも言われませんでした。」
半同棲生活から、きちんと同棲することになるのも時間の問題だったとサユリさんは語ります。
「彼の家に洋服がほとんど置いてあるし、しれっと、このまま棲みついちゃおうという気でいました(笑)料理や掃除、洗濯物も分担を決めなくとも、お互い気がついた方がやるというスタンスで、一緒に住んでも問題なさそうだなって思いましたし。」
そんなサユリさんの気持ちに気付いたのか、付き合って半年で、彼から「もう、こっち住んじゃえば?」と正式な同棲の提案が。もともと、彼の家は1LDKの50㎡。二人で住んでも問題ない家の広さであることから、サユリさんは予定通り、彼の家に住むことに。きちんと同棲を始めてからは、一緒に生活することの重みを感じた、とサユリさんは振り返ります。
「半同棲ってやっぱり気軽なんですよね。わたしも相手も、行きたいから行くね、来たいなら来てね、みたいなかんじだから、根っこの部分が繋がっていないというか。だけど、生活を共にしていくとなったら、お金のこともあるし、生活のスピード感が同じでないときついし、防犯に対する意識もなるべく同じでいてほしい(笑)当たり前だけど、同棲するということは、ふたりできちんと生活していくってことなんです。それがどれほど楽しくて、だけどその一方で責任が必要なことなのか、同棲を始めてから知りました。これから結婚を前提に同棲するカップルがいるのなら、“相手の生活力を見極めろ!”とアドバイスしたいですね。」
また、彼の生活力はどうだったのかを尋ねると、かなりあると思います、との回答が。「彼の出身は九州なので、大学時代からずっと一人暮らしをしていたんです。なので私が出会った時にはすでに一人暮らし歴10年目。私よりもずっと生活力がありますね。おおざっぱなので、たまに白いTシャツとデニムを一緒に洗っちゃって、Tシャツが青くなってたりしますが(笑)でもそんなことにいちいちこだわらない彼のスタンスは一緒に生活していて、かなり気楽です。」
同棲4年。結婚について悩む姿勢が彼に伝わり・・・
そんな同棲生活を続けて4年。結婚への意識はどうだったのでしょうか。
「わたしは結婚するなら彼だな、と思っていて、多分彼も同じだったと思います。だけど、同棲して4年も経つと、お互いに心地いい生活に慣れきっちゃって、わざわざ結婚の話とかしなくなるんですよね。結婚や、結婚式にはかなり気力と体力が必要だと思うので、いまのぬるま湯みたいに気持ちいい生活からわざわざ出て、結婚に突き進むのはかなり難しい。でも、子供のことを考えると、いい相手を見つけたのならなるべくはやく結婚して、子供を産んだ方がいいじゃないですか。そう考えたら、30までに絶対結婚したかったんです。」
それではサユリさんの方から結婚の話を持ちかけたということですか?
「いや、私はどうしたらいいんだろうって困り果ててました。男の人って、彼女が結婚、結婚いうのが嫌だってよく聞くし…。でもはやく結婚したい。その気持ちがずっとぐるぐるしていました。でも4年も一緒にいれば、彼も察しますよね。最近この女、なにか悩んでるぞ、と(笑)それで彼にも心あたりがあったんだと思います。それで腹をくくってくれたのか、その月の記念日にプロポーズしてくれました。」
そういってサユリさんは嬉しそうに左手の薬指に輝く結婚指輪を見せてくれた。
サユリさんは、彼氏を夫に昇格できたのは、「生活力」があったからだと言います。外見も、性格も、経済力も、巷で言われいる採点項目の点数が高いに越したことはないけれど、まずは「生活力」である、と。そして、相手の生活力は半同棲ではなく、きちんと同棲してこそ、分かりうるものだとも主張します。それに加えて、彼の行動力もサユリさんの心を動かしたのでしょう。まずは「生活力」。この言葉を胸に、今の彼氏を再度眺めてみたら、意外な答えが見つかるかもしれません。