From:戸田ユカコ
「どうしても自分を好きになれない…」
そう悩んでいる人って意外と少なくないのではないでしょうか?
自分を好きですか?と問われて自信満々でYES!と答えられる人は、一体どれほどいるのでしょう?
自分を好きになれない原因は、〝確証バイアス〟にアリ!
「朝の星占いが悪かった日は一日イヤなことばかり起きる」
こんなジンクスを、あなたもひとつくらい持っていませんか?
実はこのようないわゆるジンクスと呼ばれるものは不思議な偶然でも超常現象でもなく、“確証バイアス”という一種の心理現象です。
バイアスとは“偏り”を意味し、自分に都合のいい情報だけを集めて、思い込みをどんどん強くする心のはたらきのことを指します。
【朝の星占いが悪かった日は一日イヤなことばかり起きる】
…この場合、本当にイヤなことばかりが起きているかというとそんなわけはなく、「今日は運が悪いんだ!」という先入観の元、その日に起きたイヤな出来事ばかりをピックアップして「やっぱり…」と勝手に確信しているだけなのです。
確証バイアスは思考のクセなので、その現象自体には良いも悪いもありません。
お互いのことをまだよく知らない付き合いたてのカップルが、「この人こそ最愛の人だ!」と思い込んでしまうのはハッピーな例と言えるでしょう。
だけど、ひとたび悪い方向に向かうとどんどんドツボにハマってしまうのがこの“確証バイアス”の怖いところなのです。
ネガティブな“確証バイアス”は
自分を不幸にする
確証バイアスはありとあらゆる事象に対し起こります。
それはもちろん、自分自身も例外ではありません。
そのため、あなたが「自分は○○な人間なんだ」と思い込むと、無意識にその情報や経験ばかりを探し出すようになります。
脳は矛盾を嫌うため、「自分が○○である」という証拠をさらに集めるべく○○へどんどん近付く行動を起こすようになってしまうのです。
これが、「私はかわいい!」「私って最高!」とポジティブな方向に向かう分にはいいのですが、「私は私がキライだ」と思い込んでしまえば、当然その思いは深まります。
そして、どんどん自分のことをキライになるような行動ばかりを起こすようになってしまうのです。
「自分がキライ」の思い込みを捨ててラクになる方法
考え方を変えるだけですぐに自分を好きになれたら、どんなに素敵なことでしょう。
だけど、長年培ってきた思考のクセを変えることは容易ではありません。
人が先入観を手放すために大切なことは、自分を客観的に見ることです。
そこで、客観的な立場に立って自分を見つめ直すための一番簡単な方法をご紹介します。
その方法とは、
“友人が同じことで思い悩んでいたらどんな言葉をかけるかを考えてみる”
ことです。
例えば友人が「私、自分のことがキライで…」と思い悩んでいたら、あなたは何て声をかけるでしょう?
きっと、その友人の持つ長所をこれでもか!と挙げて励ましますよね。
「自分のことが好きになれない…」と落ち込んだときは、自分を唯一無二の親友と思って、厳しい言葉ではなく、やさしい気持ちを自分自身に伝えてあげましょう。
「自分のことがキライ」という人には、友人には寛容になれても、自分自身に対して不必要に厳しくなりがちなタイプがとても多いのです。
だから、自分を友人という立場に置き換えることで自分自身を客観的にとらえることができ、否定的な思い込みを手放せるようになるのです。
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